材料のトレーサビリティ
どのような原料を使い、誰がどこでどのように生産したか、履歴がたどれるトレーサビリティは食の世界では一般的になりつつあります。建築業界ではどうでしょう。工務店の中には自分達できちんと確かめた素材や建材を使っていこうという動きがあります。こういった動きがもっと活発になってくると、より安心感がもてます。建て主からの問合せにもきちんと情報を整理し説明できれば、会社に対する信頼感も高まります。
ウソ偽りのないやりとりが健康住宅につながる
今の時代、化学物質を100%排除した素材、建材だけを使った家づくりを行うことはかなり難しいといえます。コスト面、施工性、メンテナンス等、また全体のバランスをみて、自然素材より優れていると判断する場合が多々あります。材料の選択については建て主の理解が必要です。
一口に健康住宅といっても無垢の素材や有機質建材を使えばよいというものではありません。建て主と設計者が共に話し合い、両者の理解のもとに進めていけば、必ず理解を深めた健康住宅ができていくはずです。単なる合言葉でキャッチコピーのような自然住宅、健康住宅の言葉にだまされないで下さい。
押入の中まで杉の無垢板を貼って、湿気がこもらないように工夫。 |
【健康住宅は見えない所が肝心】 |
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