注文住宅/トラブル・欠陥住宅・シックハウスを防ぐ対策

保険金を支払う事故No.1は雨漏り・結露(2ページ目)

近年、雨漏りや結露などの防水に関わる保証事故が増加しています。これらの防水事故は何が原因で起こっているのでしょうか?その原因がわかれば、きっと保証事故は防げるはずです。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


どんな建物のどの個所に雨漏り・結露が多いのか


1 軒の出がほとんどない
2 デザインに凝りすぎた家
3 バルコニーの施工が悪い
4 気密・通気工法の不具合
5 木造3階建ての家


1 軒の出がほとんどない ・ 2 デザインに凝りすぎた家
日本は雨の多い国です。そのため昔から軒の出を多くして雨仕舞に注意してきました。最近は軒の出をなくしたシャープなデザインの建物も見受けられますが、ほとんどの家で屋根や壁が汚れ、カビが付いてしまっています。それは屋根から壁へ雨が伝わってしまうからです。軒の出は少なくとも30cm~45cm以上は出したいものです。(伝統的な日本家屋は軒の出が90cmあります)

3 バルコニーの施工が悪い
バルコニーはドレイン廻り、居室からバルコニーへの段差(高さ)の取り方に注意する必要があります。
ドレイン廻りでは、箱型の四角いドレインに丸型の塩ビパイプが付いているものなどがあれば、それはあきらかに施工ミスです。
居室からバルコニーに出る際には段差がない方が出やすいですが、万が一バルコニーに雨水などが溜まった時、居室サッシの下端から室内へと水が侵入してきてしまいます。そうならない為にも、段差は10cm以上確保することが大切です。

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