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家庭内事件を起こさない親子関係のつくり方(2ページ目)

近年は家族のあり方を考えさせられる事件が相次いで起きています。家族の絆や地域コミュニティーが希薄になるなか、いったいどうすれば家族仲よく過ごせるのでしょうか。住まいの工夫で何かが変わるかもしれません。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


食卓の広さは3畳、ちゃぶ台で

1階の延床面積が12.8坪の中古住宅のリフォームを依頼されたことがありました。
夫婦と男の子3人の5人家族です。そこで施主に2階にもリビングが欲しいと要求されました。この狭さでは無理があるのではないかと思いましたが、施主は団らんや子どもに対する考え方など明確な信念をもっていたため、やりとりの中から実にメリハリのあるプランニングができたのです。

延床面積:12.6坪
三角形の形がコミュニケーション力を高める。

キッチンから子ども達が階段下を通って食事を運び、1階にある広さ約3畳のダイニングでちゃぶ台を利用し食事をします。昭和30年代ならいざ知らず、現代の住宅でちゃぶ台を囲み食事をするとは驚きです。もちろんダイニングにテレビはありません。狭いので最低限使うものしか置かないのです。そして食べ終われば当然みんなで食器を下げます。ちゃぶ台も片付けると子ども達のプレイルームになります。
キッチンからはリビングとダイニングが見え、トライアングル(三角形)をつくります。この形が気配を感じさせるコミュニケーションをつくるのです。また、リビングにはドアがないのでリビング階段のようになり、空間を包みこむような感じになるのです。

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