田舎暮らし/田舎暮らし・スローライフ情報

田舎暮し夫婦のロングステイ体験

移住を目指す人にとって、またとない体験の舞台とノウハウを学べるロングステイ。今回は、二度目の人生をワクワクさせてくれるヒントを探しに出かけた、田舎暮らし夫婦のスローな島体験記です。

堀江 康敬

執筆者:堀江 康敬

田舎暮らしガイド

団塊世代を含めた都市生活者の人生を、もう一度ワクワクしたものにしてくれるロングステイ。パッケージ旅行やホテル等での短期滞在では体験できない、現地の生活や文化、人々との交流で1~2ヵ月の長期滞在を楽しむことができます。

ガイドの私と女房が、南の島へロングステイのプレ体験旅行をしました。期間は3泊4日。旅先は日本の最南端、最西端の島が属する八重山諸島、その玄関口である石垣島にある「クラブメッド・石垣島カビラ・バカンス村」です。

↓前回のロングステイ記事はこちら↓
そうだ人生は2度楽しめる!~田舎暮らし版ロングステイの勧め

今回の記事のINDEX
・1P…石垣島のバカンス村へ (12月16日)
・2P…石垣島の真っ白ビーチと、ハヤシを満喫 (12月17日)
・3P…竹富島、石垣市内で三線とスローな時間を愉しむ (12月18日)
・4P…バカンス村から田舎の我が家へ (12月19日)



12月16日(金)

田舎の我が家→都市部空港→石垣島

午前6時30分起床、吐く息が白い!
田舎時間にどっぷり漬かっている夫婦にとって、めったにない早起きです。我が家から特急停車駅まで車で20分、乗車駅から都市部まで列車で1時間30分、そして地下鉄を乗継ぎ空港まで。田舎の我が家から搭乗受付カウンターまで、3時間弱。田舎暮らしゆえの苦行ではあります。

空港に到着。まだ息が白い。「コートどうしよう?今日の石垣は15度前後だっていうけど」「いらないいらない、南の島だよ」。すでに気持ちは常夏の島に飛んでいる夫婦は、空港のロッカーに預けることに。

機内では早速、石垣島情報のチェックです。観光の概要は旅行社から送られてきたパンフレット類でOKですが、地域に密着したローカルな情報は個人サイトからというわけで、プリントアウトを揃えてきました。島料理に泡盛、マリンスポーツ、マングローブ、三線、ミンサー織り、グラスボードに珊瑚礁…南の島の楽しさを満腹できるプログラムが目白押しです。

しかし、3泊4日といえどもロングステイのプレ体験旅行。スローな島でスローな時間を過ごしたい私たちにとって、欲張り過ぎては当初の目的から外れてしまいます。やっぱり現地で暮らす人の情報がイチバンと、早々と集めた資料はボツにしてしまいました。

石垣島からバカンス村への道中

2時間15分、1,447kmを飛んで石垣島に到着。空港に降り立ち見上げれば、やや雲はあるが天気は晴れ模様、気温は15・6度程度か。やはりコートは要りませんでした。迎えに来てくれた専用車に乗っていざ、バカンス村へ。

ガイド:
「過ごしやすい天気ですね」
運転手さん:
「いやいや、例年だと12月でも20度近くはあるんですが。今日はちょっと肌寒い」

女房:
「陽射しでキラキラ輝いてススキがきれい!」
運転手さん:
「いやいや、アレはサトウキビの花です。この後直ぐに収穫して、工場で徹夜の作業になるんですよ」。

ウ~ム、なかなか噛み合わない。しかし、こんな話が聞きたかった。

いよいよ、ロングステイ体験をするバカンス村に到着

約40分のドライブで、クラブメッド・石垣島カビラ・バカンス村に到着。ユニークな形のトピアリーを設置した、なが~いアプローチを通ってエントランスへ。バカンス村のスタッフが大勢で出迎えてくれています。まずは、レセプションのソファーでジャスミンティ。すると、背の高い外国人の若者が話しかけてきました。「こんにちは、私が皆さんのお世話をするG.Oのトニーです」。

おぉ、彼がG.Oか!パンフレットに紹介がありました。ジーオーとはGentle Organizerの略。スポーツのインストラクターやレセプション、レストランなどで世話をしてくれるバカンス村のスタッフのこと。

ゲストのために飛び切りのバカンスを演出してくれる、世界中から集まったエンターテイナー兼バカンス村の住民でもあります。そうだ!ライブな情報はG.Oに聞けと、にこやかに握手。

オリエンテーションを受け、実際の施設を見て歩きます。やはりスポーツ関連が凄い。プール・テニス・アーチェリー・バレーとバスケットボール・エアロビクス・フィットネス・スカッシュ、そして空中ブランコ!海に出れば、ウインドサーフィン・シュノーケリング・シーカヤックなど、全てインストラクターのレッスンが受けられます。

夕刻、インターナショナルビュッフェへ。今夜のテーマはアジアンです。ツアー仲間とテーブルを囲んで話が弾みます。そこで、同行してくれた広報担当のI氏から提案が。「皆さん、三線はお好きですか?島の踊りは?明日は私の取って置きの店で、島の熱い夜なんてどうです」

これです!現地ならではのトリビアな情報。興味津々、ほぼ全員が手を上げました。


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