ダイビングのためだけに沖縄に行くOL、徒歩でしか行けない山奥を訪ね民話を楽しむ主婦のグループ、有機栽培の体験農業に挑戦する夫婦、こだわりの郷土料理を目指して山里を目指すビジネスマン・・・いずれも従来の観光の目的やスタイルの枠組みにはない、自分の強い動機や目的のもとに、こだわりのツアーをする人々が増えてきています。

こうした傾向の中、パッケージ旅行やホテル等での短期滞在では体験できない、現地の生活や文化、人々との交流でゆったりとした時間を楽しむロングステイにも関心が高まっています。

ロングステイ≠田舎暮らし?

ロングステイという言葉は定着しつつありますが、もっぱら海外での長期滞在を指すことが多いようです。ちなみに、海外滞在余暇の情報を提供している(財)ロングステイ財団は次のように定義しています。

・比較的長期にわたる滞在
・海外に「居住施設」を賃貸又は所有
・自由時間を楽しむことが目的
・旅よりも生活を目指す
・生活資金の源泉は日本に置く

2番目の「海外」を「田舎」と言い換えれば、日本国内でのロングステイにもピタリと当てはまりますね。

・長期にわたって移住候補地に暮らしてみる
・田舎の公営住宅を借りる又は空き家を購入する
・地元の環境とゆっくりとした時間を楽しむことが目的
・観光客よりも地域の住民としての暮しを目指す

移住を目指す人にとってまたとない体験の舞台とノウハウを学べるのが、田舎暮らし実現のためのロングステイです。例え1~2週間でも候補地で暮らすことで、地元の人々と話したり触れ合いながら、自分の求めているものをじっくりと探してみることができます。

行ってみたい田舎から、住んでみたい田舎へ。地元にどっかり腰を据えた新しい旅。ロングステイはそこで暮らすという生活の速度と目の高さで、地元の新しい魅力も課題も発見できます。

田舎暮らしをじっくり体験するためのロングステイ

日本国内でも単なる観光旅行ではないロングステイに人気が出始めています。

・農家民宿などで長期滞在し地域との交流を促進する、グリーン・ツーリズム
・都会から離れスローライフを送りたい人を対象に、長期滞在を受入れる自治体のモデル事業
・講議・フィールドスタディ・情報交換会をセットした、古都暮し入門コースの旅
・地域発見と宗教をマッチングさせた総行程1,400Km・88のポイントを巡る、お遍路ツアー
・地元素材で気軽に調理できるミニキッチン付きの、家族向け滞在型ホテルチェーン
・人々との交流や体験プログラムを楽しみながら「住む」ことを前提とした、ふるさと探しの旅

暮らすことで気付く様々な発見は、一方的に発信されるものとは異なり五感で体得できる情報です。その地の四季の楽しみや旬の食べ物、地域を元気にしている人との出合いや交流。短い旅行では味わえない、その地域の気候や風土、歴史や文化まで触れることができるロングステイ。田舎暮らしのレッスンができるノウハウと情報がぎっしり詰まっています。

団塊世代のためのロングステイ

2007年問題。いわゆる団塊の世代(1947年から49年に生まれた世代)のリタイア年ですね。総計800万人といわれる彼らが、定年後どんなライフスタイルを選んでいくかが注目されています。

子育ても終わり、職業生活も最終章に近づき、1人または夫婦だけの二度目の人生のスタート。しかし長い会社中心の人生から、アクティブなシニアライフにソフトランディングするためには準備期間が必要です。海外への移住、田舎暮らしや定年帰農といった自然志向を持つ団塊の世代。田舎暮らしのプレ体験とも言えるロングステイが、その役割を果たしてくれるのではないでしょうか。

田舎暮らしガイドの私は、 「自然が友達だった頃に帰りたい」との憧れで移住しました。こうした田舎暮らし志向は決して後ろ向きのレトロではありません。単にノスタルジーということではなく、団塊世代を含めた都市生活者の人生を、もう一度ワクワクしたものにするためのライフスタイルではないかと思っています。


果たしてロングステイは、二度目の人生をワクワクさせてくれるヒントが詰まっているのか?それを見付けに南の島へ体験旅行を決行しました。
旅立ったのは団塊の世代真只中の私と女房。旅先は日本の最南端、最西端の島が属する八重山諸島、その玄関口である石垣島にあるバカンス村「クラブメッド・石垣島カビラ」
肩を組んで飲んで踊ったロングステイ体験。次回は日記風記事にてお届けします。

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