癒しとアートの島/佐久島(愛知県)
愛知県の知多半島と渥美半島に抱かれた三河湾のほぼ真ん中にある、人口約330人の島。島の80%以上が里山で、年間平均気温は15~17℃と温暖な気候。信号機もなければコンビニもありません。
※島のイチオシ
島を美しくする会/島の景観づくりや名物料理と特産品を開発。貝紫染め体験教室の開催も、島民が創り出した交流プ ログラムの一つ。最近では実験ショップを開設し、アーティストのグッズと並んで島民手作りの特産品も販売されています。
※島の仕事
周辺海域は豊かな水産資源に恵まれ、漁業と観光レジャーが主な産業。旅館や民宿に従事するサービス業に携わる人が増加しています。
※移住者のための情報
・島のウェブサイトで、退職後は悠々自適に暮らしたい、島の産業に携わりながら充実生活を送りたいという人のために、住宅情報を始め様々な役立ち情報を掲載しています。
・アートと地域が協働して、展覧会・アーティストレジデンス、ワークショップなど様々なかたちで人びとの交流の場を提供しています。 この取り組みは、Iターンにより田舎暮らしを夢見る人々に情報発信され、移住する人も出始めました。
※島のウェブサイト>>ようこそ佐久島へ
日本の渚・百選に選ばれた風光明媚な島/飛島(山形県)
日本海に浮かぶ海抜50mの小さな島。約350人が暮らしています。春夏秋冬を通して緑が濃く、暖流の影響もあり、年間の平均温度が12℃と山形県では最も高温の地です。
※島のイチオシ
島の宝物は透明度の高いきれいな海そのもの。トビシマカンゾウなど珍しい花々が群生し、ウミネコの繁殖地として知られる舘岩や愉快なドチザメ、美しい珊瑚礁など自然の不思議を満喫体験できる面白ワールドです。
※島の仕事
暖流と寒流が交じり合う絶好の漁場なために、島民のほとんどが漁業に従事しています。また、環境を生かした観光振興や採種等の育種栽培も行われています。
※移住者のための情報
・大量の漂着ゴミから美しい海岸を取り戻そうとクリーンアップ作戦。ボランティア、島民、関係者など総勢約300人が清掃活動を行っています。参加者は県内だけではなく、関東方面からの参加もあり、協働の輪が広がっています。
・親子漁村体験教室や漁村PR料理講習会海など、岸海洋、野鳥等の自然と民宿の集積を活かした、新たな体験交流型の観光振興に取り組んでいます。
※島のウェブサイト>>飛島へようこそ!
夕日が素晴らしい極楽に一番近い島/網地島(宮城県)
牡鹿半島の南西に位置する、人口約540人が暮らす小さな島。島のほとんどが国定公園に指定されており、東北有数の透明度を誇る海水浴場や、廃校になった中学校を活用した体験施設「島の楽校」などがあります。高齢化率七割、ゆったりと流れる時間はここでしか味あえないものです。
※島のイチオシ
あじ朗志組/網地浜集落の海岸の掃除、草刈、消毒等々の雑役をこなす高齢者グループ。島外の隊士を募集し,島内の様々な作業を手伝ってもらうとともに交流を楽しんでいます。いわゆる団塊の世代も多数参加。
※島の仕事
島の沖合いは黒潮と親潮が交わる日本三大漁場に入る豊かな漁場があり、大謀網なども行なわれています。
※移住者のための情報
・10年ほど前から近県をはじめ国内の多地域からの移住者が増える傾向にあり、定住や週末滞在型などの目的等も含め島を訪れる人が多くなっています。あじ朗志組にもIJUターン者が多く参加。
・住民、医療法人、行政が一体となって廃校になった小学校を改修し、病院・デイサービスセンター・高齢者福祉センターを開設。地域の保健、医療、福祉に対 する支援体制が確立しています。
※島のウェブサイト>>私立網地島研究所
海の幸でアートプロジェクト/利尻島(高知県)
北海道の北端・稚内市から西方約53Kmの日本海に浮かぶ人口約3,100人の島。山と海にはさまれた海岸に集落が点在しています。国立公園区域内に位置し、温暖な気候と美しい景観に恵まれており、磯釣りやダイビングなど海洋レジャースポットとして人気があります。
※島のイチオシ
海藻押し葉の里づくり/利尻島周辺には100種類以上の海藻が生息しますが、食用にされるのはごくわずか。使い道のなかった雑海藻を地域の文化資源として活用したアー トプロジェクトです。現在は、町内の歴史的建造物をアトリエとして、材料パックの販売、体験観光としてのメニュー化、テキストブックの発行などを通じてブランド化に取り組んでいます。
※島の仕事
漁業はかって、ニシン漁で栄えていましたが資源枯渇により衰退。現在は昆布養殖やウニなどの近海漁業が中心です。観光も盛んで夏季には多くの観光客が訪れます。
※移住者のための情報
・離島という地理条件をフルに生かし、水産業・観光産業の振興を始め生活環境の整備を重点とし、住んでよかったと実感できる、魅力あるふるさとづくりを目標に町づくりを進めています。
※島のウェブサイト>>利尻町ホームページ
さて、沖縄から北海道まで。住んでみたい島は見つかりましたか?
実際に住むとなれば様々な問題が生じてきます。南の島を例にとれば、年間に数回直撃する台風、都会と比べ職場が少なく賃金が安い…
それでも島を目指す人は後を絶たたない。さぁ、あなたも島の魅力を探しに海を渡ろう!
写真提供/大井啓嗣さん