星降る村で田舎暮らし／原村（長野県）
八ヶ岳と諏訪湖の間に広がる高原（標高900～1300ｍ）に位置する、人口約7,400人の村。1年を通じて降水量は少なく、湿度も低いため気候は爽やか。夏は静かな落ち着いた避暑地として都会からの人々で賑わい、ペンションは80軒、別荘が2500区画ほどあります。■村のイチオシ
昭和の頃から光ファイバーを引いて情報化に取り組んだ原村。全国の自治体で情報化の進み具合を示す「e都市ランキング2005」で村の部全国1位となりました。また、村内にケーブルテレビ網が敷かれており、インターネットを快適な環境で楽しむことができます。
■仕事
主たる産業は高原野菜中心の農業ですが、諏訪湖を中心として栄えた精密機械工業も盛んな他、原村ペンションビレッジに代表される観光産業も盛んです。小さな村ながら、セロリーとアネモネの生産が日本一！
■移住者のための情報
・森の工作室、農林体験学習、機織り体験など、原村流スローライフ体験イベントを実施しています。
・高齢者就業率は長野県が全国一、そしてその長野県のトップが原村。福祉行政も充実しており、老人医療については65歳以上は完全無料、中学校３年生まで医療費の無料化を実施しています。
※村のウェブサイト＞＞原村ホームページ
人々が自然と共にできること……／上野村（群馬県）
群馬県の西南端に位置し、人口約1,700人が暮らす山村。1000～2000m級の山々が連なり、総面積のうち森林が95％を占めています。村の中央を流れる神流川は透きとおるような清流で、上流部ではイワナやヤマメ、下流部では近年水質の向上により増加してきたカジカの生育が見られます。■村のイチオシ
山のふるさと合宿「かじかの里学園」／学園で行われる行事やカルチャー（陶芸・草木染め・農作業・登山・日々の当番活動…）などの体験を通して、自ら考えて行動する力を身につけます。学園での共同生活をしながら、村内の小中学校へ通うことになります。
■仕事
シオジやケヤキなど価値の高い広葉樹材を使用した、伝統工芸技法による木工製品を製造・販売。村の基幹産業の一つになっています。また、特産となったイノブタ生産をはじめ、気候風土に適したリンゴ、プラムなどの生産と加工製造業を結びつけ、観光産業との連携にも力を入れています。
■移住者のための情報
・様々な定住支援制度を用意し、積極的に受け入れています。単身者から家族まで入居可能な村営住宅は入居者募集中。1歳の子供に誕生祝金（6万円）や、15歳未満の3番目の子供に養育手当ても支給されます。
・都会出身の人たちに上野村を故郷にしてもらおうという「田舎しんせき村」事業を展開中。村と親せきの縁組みをすれば、村に”帰る”ことで、村の施設を格安で利用できたり縁組者の集いに参加できるなど、村の魅力に直接触れることができます。
※村のウェブサイト＞＞［創造の森］上野村
首都の水源を守る渓流の里／丹波山（たばやま）村（山梨県）
山梨県の東北部に位置する、人口約800人が暮らす山村。険しい山々に囲まれ 全体の97パーセントは山林、そのうち約70パーセントは東京都の水源涵養林として守られ、深い緑と清らかな渓流が四季折々美しい風景を楽しませてくれます。■村のイチオシ
丹波山温泉「のめこい湯」／緑の山々、深い渓谷、川のほとりに立ち上る湯気、風情のある環境の中にある温泉です。「のめこいと」は丹波山村の方言で、「つるつる、すべすべ」という意味。
丹波渓谷／丹波渓谷を中心とした丹波山村一円で、紅葉狩り（ブナ・ナラ・カエデ・ウルシ等の広葉樹）を楽しむことができます。
■仕事
農林業を中心に、地域の特性を生かした産業が展開されています。豊富な沢水を利用したわさび栽培、そばやこんにゃく、じゃがいもなどが生産されている他、マイタケオーナー制度など、新しい取り組みも行われています。
■移住者のための情報
・丹波山村山村親子留学募集／村の教育委員会、丹波小・中学校PTA、地域住民が一体となって、山村親子留学の推進にあたっています。多摩川の源流という豊かな環境の中で、自然を活用した体験学習をさせながら豊かな心を培います。
※村のウェブサイト＞＞山梨県丹波山村
ココまでで日本列島の半分。次回は一挙に九州・沖縄まで南下します。お楽しみに！
写真（一部）提供／大井啓嗣さん
【目次】
・1P…北に住むなら、やっぱり北海道
・2P…いまからだって目指せる達人
・3P…関東近県で自然を堪能
