SOHOとは、Small Office Home Office の頭文字を取った名称。語源的には、NYマンハッタン南部のSOHO街のアーチスト、コンテンツ系フリーランサーが自前でサーバーを確保し、マーケティング活動を開始したことに由来するとか。また1900年代後半、マイカー通勤による渋滞を回避したいコンピューター関連などの業務を自宅に持ち帰っていたのが始まりとされています。

日本のSOHOのイメージは、一般的には在宅でパソコンを使って仕事を行うスタイルといったところでしょうか。ガイドの私が田舎暮らしを始めた頃はまだ電話とFAXが主流でしたが、今やE-mail、ウェブ、そして大量のデータの送受信ができるようになり、都市部のクライアントとの情報交換も格段に進化しました。

自分の好きな場所でやりたい仕事を選んで、自分のこだわりを持った生き方を実践する。通信ネットワークが普及した今だからこそ、実現できる仕事のスタイルですね。こうしたSOHOを実践したいという人たちのために、ワークショップが各地で開かれています。

今回講師として訪れたのは、“集まれ!地域を元気にするSOHOたち”をキャッチフレーズにした「SOHO寺子屋」。知人であるウェブプロデューサーのFさんからのお誘いです。会場は、福岡県の八女郡にある立花町。

プジョーが我が家にやって来た

私が暮らす田舎からセミナー会場までは相当の距離。なにしろ海から山へですから。そこで、Fさんが山道・高速道路・沿岸道路を走って迎えにくることに。到着したのはプジョーです。ライオンのエンブレムの、あのフランスのPeugeot。天気良好。私の希望で車のルーフを格納してもらい、イザ、山里へ!

Fさんは「SOHO寺子屋」のコーディネーター。SOHO事業者やクリエーターや有識者を招き、SOHOでのビジネスや地域での活動などに関するセミナーを開催しています。

くねくねした里山の道をしばらく走ると、遠くに煙が立ちのぼるのが見え始めました。そこが、約400年の歴史を持つ古窯の再興を目的に建設された「男ノ子焼の里」。Fさんが現在寝泊まりしているという活動のベースキャンプです。さすが「猫足」と呼ばれるプジョー。優れたロードホールディングでスルリと民家の庭へ。おォ、茅葺きの古民家ですぞ。車を降り立ち見渡せば、そこには日本の里の秋が……

明治の旧家+ネットで寺子屋開催

Fさんが資料を揃え終わり、いよいよセミナー会場へ移動です。町の有形文化財である旧大内邸。紅葉に染まった裏山と一体になり、優美で端正な佇まいで私たちを迎えてくれました。

広い三和土(たたき)を上がり奥の座敷がセミナー会場。畳の間にインターネットに繋いだプロジェクターが設置され、テーブルと座布団。廊下越しに小さな庭が臨め、気分も癒され私も一挙にリラックスです。

今回のSOHO寺子屋で私が受け持つセミナータイトルは「企画の地産地消」。地域に暮らす人々と一緒になって埋もれている元気の素を発掘し、そこでしかできない地域づくり(SOHO)を実現しよう、といったテーマです。

次は、セミナーのドキュメントです。