インテリアコーディネート/インテリアコーディネートの基本

色の基本は色彩の達人への第一歩(2ページ目)

「色彩計画のプロになる!」シリーズでは、インテリアコーディネートでの色の使い方を伝授。美しいカラーコーディネートは、誰にでもできるはず。

執筆者:鈴木 理恵子

色の明るさを見極めよう(明度)

図2の色を見てみましょう。左側2色が青、右側2色が赤の色相の色ですが、明るさ感が違いませんか?

図2:青と赤 明るい色VS暗い色      
このような色の明るさの度合いのことを明度と呼んでいます。明度の高い色は明るく、明度の低い色は暗くなります。色みのない無彩色の白や黒は明度だけで表された色になるのです。

カラーコーディネート実例 明度の低い色を使って落ち着いたシックなイメージに。インテリアコーディネート:鈴木理恵子インテリアコーディネートを考えるとき、明るい部屋にしたいのならば、明度の高い色を、どっしりと落ち着いた部屋のイメージならば、明度の低い色を印象に残るように計画すると良いですね。

色の強弱を考えてコーディネート(彩度)

下の図3を見てください。それぞれ同じ色相なのですが、色みの強さが違っています。

図3:彩度が高いと派手な色、彩度が低いと地味な色に        
右にいくにつれて色みが強く、鮮やかになっていますね。色の鮮やかさの度合いのことを彩度といいます。また、同じ色相の中で、最も彩度が高い色のことを純色といいます。白や黒といった無彩色は色みがないので彩度もありません。彩度が高い色は派手で強い印象、彩度が低い色は地味で穏やかな印象を受けます。

インテリアコーディネートでは、穏やかなイメージの部屋には彩度が低い色を、はっきりとしたイメージにしたい場合には彩度が高い色を中心に計画すると良いでしょう。彩度が高い色はインパクトが強いので、部屋のアクセントとしてほんの少しスパイスとして使っても良いですね。

穏やかなイメージには彩度が低めの色をつかって
(資料:タチカワブラインド)部屋のアクセントには彩度の高いビビットな色を。
(資料:リリカラ)  

色の性質を表わす「色相・明度・彩度」という言葉は、インテリア関連の書籍でもよく登場しています。頭の片隅に、それぞれの言葉をインプットしておくと、もっとインテリアウオッチングを楽しめますよ。




今回の「色の性質」はいかがでしたか。カラーコーディネート上手になるための第一歩は、まず色を見ること。色を選ぶのにその色がどんな性質なのかわからないと選べませんよね。みなさんの身近にある色を「どんな色み、どれくらいの明るさ、どれくらいの鮮やかさ」なのかよーく見てみると、だんだんと色の性質が見えてきます。これは、インテリアのカラーコーディネートだけでなく、ファッションやメイクの色選びにも役に経ちますから、是非お試しくださいね。

これからの「色彩計画のプロになる!」シリーズでは、色のトーン、色の使い方、色の効用etcといった情報をお届けしたいと思います。お楽しみに。

【関連INDEX】
色彩の基礎知識→インテリア関連の色彩を扱ったサイト集です。
おススメコーディネート集→素敵なカラーコーディネートからテクニックを盗んでしまいましょう。

【関連サイト】
色の三属性とイメージ→ファッション関連ですが、色のことがよくわかります。カラーコーディネートガイド松本さんのガイド記事です。
カラーコーディネート→色の情報がたくさん!
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気のインテリアを見るAmazon で人気のインテリアや家具を見る
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