インテリアスタイルを考えるシリーズも第5回目になりました。今回は自然の温もりを感じるナチュラルなインテリアスタイルの中からシンプルテイストのインテリアを取り上げていきましょう。

ナチュラルスタイルで自然を身近に

自然の温もりが感じられるナチュラルなインテリアは根強い人気があります。野や山では気分が開放されるように、自然が感じられるインテリアは、日ごろの緊張から解き放たれ、ほっと一息つけるようなイメージがあるからでしょうか。

「ナチュラルな」と一口にいっても、ナチュラル感を求める度合いによって古い民家をイメージするようなぐっと素朴なスタイルから、都会的でシンプルなスタイルまで幅があります。今回、取り上げたシンプル&ナチュラルなインテリアは、粗削りで素朴な自然そのものといった印象ではなく、温かな自然の温もりを感じながらも合理的で都会的な洗練されたスタイル。自然素材を中心に使いながら、金属などの人工的なアイテムも上手に取り入れると良いでしょう。

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左:木とスチールを組み合わせた家具を使ったシンプル&ナチュラルな空間。大きな窓には、太めスラットのブラインドで柔らかな光を取り入れる。(画像:タチカワブラインド
右:白いタイル使いのオープンキッチンが素敵な空間。照明器具や冷蔵庫の取っ手のマットなシルバー使いがモダンな雰囲気に。(画像:FORM ASH+BARN


色は自然にある色を選んで

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ソファやクッションに生成りの色を重ねて。黄色っぽい色のテーブルと合わせて優しい印象に。(画像:All Aboutスタイルカタログ)
ナチュラルな空間には、木や土、洗いざらしのコットンの色といった手を加えていない自然をイメージする色が似合います。アースカラーや生成りなど柔らかな色を中心に計画すると良いでしょう。微妙に異なる生成りやホワイトを重ねて使っても素敵ですね。

ナチュラルなインテリアには木を使ったアイテムが多く使われます。木製のアイテムは、白っぽい色や飴色、赤っぽい色、ダークな落ち着いた色など様々あります。木製の色がばらばらになると空間がちぐはぐになりまとまりがつかなくなります。どんなイメージにしたいのかを考えて選んでください。

造形はすっきり感を選んで

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上:ホワイトアッシュ材を使ったダイニング&チェア。シンプルですっきりとしたデザインですが、テーブルの丸みが優しげな印象に。チェアの貼り地は織り感のあるグレイッシュなアースカラー。(画像:スタイルカタログ)
下:パイン材を使った暖かみのあるダイニングテーブル。パイン材というとカントリースタイルを思い浮かべますが、こんなシンプルなデザインも素敵ですね。(画像:FORM ASH+BARN)
ナチュラルなインテリアには、モダンでシンプルな雰囲気や手作りの温もりを感じる優しげな雰囲気までいろいろ。イメージによって造形も変わってきます。都会的でシンプルなイメージには、直線や曲線といった幾何学的なデザインで、ラインがすっきりとしたものを選びましょう。しかし、鋭角でシャープなラインは緊張感が高まり、ナチュラルな暖かみが感じにくくなりますから注意です。反対に、手作りのようなごつごつとした厚みのあるデザインは、素朴な印象になってきます。

素材にはこだわる!

ナチュラルなインテリアを目指すなら素材にはこだわりましょう。木やコルク、麻、コットンといった自然素材を中心にセレクト。木は木の種類や加工方法、塗装によっても表情が変わります。ショップ等でいろいろな商品を見比べてみると良いでしょう。アルミやスチールなどの金属と組み合わせると都会的なイメージが強くなってきます。しかし、プラスチックやビニールを使ったアイテムは人工的はイメージが強すぎるので避けたほうが良いでしょう。

インテリアエレメントの表面の仕上げは、暖かみのあるナチュラルなインテリアには、光沢を抑えたマットな仕上げを選んでいきましょう。きらきらとした光沢感は冷たい印象になります。

自然を求める度合いによって素材のテクスチャーも変わってきます。都会的でシンプルスタイルには、さらりとした比較的フラットな質感がふさわしいでしょう。粗削りでラフな質感は素朴な印象になってきます。金属を組み合わせる場合も、光沢を抑えたマットな質感を選んでみましょう。

次のページでは、シンプル&ナチュラルなインテリアにふさわしい家具や照明を紹介していきます!