家具は水平ラインで低めに
和室での畳に座る生活ですから、ちゃぶ台のような低めのリビングテーブルや座布団といった家具の選択もありますが、カジュアルな雰囲気になります。きちんとした来客時の対応を求めるオーソドックスな空間には、腰を掛けられるソファがあったほうが良いでしょうし、立ち座りも楽です。選ぶときには、「畳みに座る」という動作や視線を意識して、ソファの座面やキャビネット類の高さを少し低めにすると和風らしさが強まります。和風モダンにあう家具は、直線的なデザインで、木目が美しいものがよいでしょう。ナラやタモ、ウォールナットといった木材がよく使われます。椅子の背や扉のデザインに格子や桟などの和モチーフをデザインしたものもありますから上手に取り入れたいですね。
左:背の部分が格子のモチーフのソファ。座面は低め床上310mm。奥行きのある座面ではあぐらもゴロ寝もOK。(画像:カンディハウス hanako ) 右:扉の横ラインの桟が美しいキャビネット(画像:コスガ ソレヴァンテ) |
照明はラインと素材がポイント
和風モダンのインテリアは簡素で直線的なデザインですので、照明器具もすっきりとしたデザインを選ぶといいでしょう。光源は向き不向きというのは特にありませんが、蛍光灯の白っぽい光は明るく清清しい空間に、電球色や白熱灯の光は温かみのある空間や、落ち着いた空間に向いています。和風モダンの空間には、照明器具の素材も、和の雰囲気のする自然素材を使っていきたいですね。セードによく用いられるのは、和紙、竹、白木などがあります。和紙のセードといっても本物の和紙を使ったものや、強化和紙(※)、和紙入りアクリル(※)など様々ありますので、実物を見て点灯させた状態で確認してみましょう。本物の和紙は、拭き掃除ができませんし、破れてしまうこともありますから替えのセードが用意してあるものを選ぶと良いでしょう。
(※)強化和紙
天然素材の和紙2枚の間に塩化ビニール樹脂を挟み、和紙そのものの風合いを生かしたもの。
(※)和紙入りアクリル
和紙をアクリルフィルムで両面からラミネートし耐久性を向上させたもの。
(あかり知識/大光より)
左:模様入りの強化和紙を使ったスタンド。四角いフォルムに細い鋼が軽やかな印象。(画像:コイズミ照明 ATE560 042) 右:水平ラインを強調したデザインが和風のイメージにぴったり。ダークブラウンは、ぐっと大人の和風モダンの空間に。ハロゲンランプと蛍光ランプが使われているのでシーンによって使い分けもできるペンダント。(画像:コイズミ照明 APN 580142) |
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