東南アジアの自然素材を
籐やウォーターヒヤシンスなどの植物繊維を編んだ素材は軽くて丈夫。最近は屋外用に樹脂を籐風に仕上げたものもあります。 |
東南アジアの暮らしでは、更紗やバティック、キリムなどの地域独特のファブリックも頻繁に登場しますね。綿、麻やタイシルクといった自然素材のファブリックも上手に取り入れてみましょう。
反対に人工的な素材のものや無機質なものはイメージに合いません。金属も新品のピカピカしたものではなく、使い込まれたり燻したような質感をおススメします。
渋めの色が雰囲気を出す
手織りのファブリックに見られる渋めの色使いがアジアンな雰囲気に。 |
また、暑く蒸し暑い東南アジアでは、日差しや雨を避けるために長く伸びた庇があり、表のまぶしい太陽の光は反対に室内は暗く静か。そんな光と影のコントラストを描いたような色の組み合わせも素敵です。リゾートホテルで見るような使い込まれた木のダークカラーと壁やリネンの白さとの対比も印象に残る組み合わせ。落ち着いた静かな雰囲気にしたいときにはおススメです。
アジアンモチーフを随所に
アジアンスタイルの中でも、人々の素朴な生活をイメージしたスタイルでは、ノミで削りだしたようなラスティックなデザインのものがよいでしょう。例えば木製のテーブルでも、厚みのあるがっちりとしたデザインのものは、生活に根ざした力強さを印象づけます。反対にリゾートホテルのような洗練されたインテリアを望むなら、直線や単純な曲線を使ったすっきりとしたシンプルなデザインが望ましいですね。いずれも、ピシッと精巧に作られた工業品よりもどこか手作り感のあるアイテムの方がよいでしょう。
左上下:神像や仏像をモチーフにしたインテリア小物(画像:quiet hours)右上:シンプルですっきりとしたデザインだと、洗練された印象に。貝素材の鏡や優しげな雰囲気になりますね。(画像:kaja)右下:ハスの花はアジアンインテリアのモチーフに良く登場。 |
モチーフとしては、池に浮かぶ蓮や南国植物の大きな葉などを描いたものがアジアンらしい雰囲気を作ります。また、宗教行事も生活とは密接な関係にありますから、仏像・神像などもアジアンなインテリアには良く使われます。
これからインテリアアイテム別に特徴を見ていきましょう。
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