冬の光のなかで小林真人さんの奥沢N邸はピカピカに輝いていました。
奥沢公園にほど近い分譲住宅地に建てられたその家は、外壁から屋根までがシルバーメタリック仕上げでまぶしいくらいです。
玄関と駐車場の入口が家そのものとは分離された1枚の壁として建てられていて、その向こう側に家が建っています。
入ってすぐは駐車場。奥まった場所に本当の家の玄関があります。
玄関からは、まっすぐ建物の端まで延びた廊下と階段部になっていて、そのまま上がっていけばリビングのある2階、廊下を突き当たりまで行って回り込んで下がっていけば地下です。そして、この廊下の左側に寄せられた形で主寝室、バス・トイレなどの水回りが設えられています。
きわめてシンプルな構造。地下もぼーんと掘ってあるだけで何に使うかはこれから決めるという感じです。もっとも十分なスペースのある納戸や、南側につくられたトップライトを通じて光が入ってきますから、そんなに閉鎖的な地下という感じでもありません。
建て主さんはまだお若いご夫婦とのことなので、将来子ども部屋としても考えられているのでしょう。いまは多目的にホビールームとして使えそうです。
気負わずなびかず、まっすぐに建てた小林真人さんの奥沢N邸