建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

室伏次郎さんの快適マジックハウス アルテックの意欲作「平町の(2ページ目)

室伏次郎さんのアルテックが設計した「平町の家」を見学しました。都立大に近い閑静な住宅街に建つその家は、外に開きながら中のプライバシーは万全というマジカルな箱といった印象の家です。

執筆者:坂本 徹也

 


2階は大開口部のあるLDKになっています。ベランダのないガラスの窓は足元まで全部が開かれた、開放感にあふれる空間をつくり出しています。キッチンの上部には屋上の緑が見えるハイサイドライト。ここからまた自然の外気を取り込むこともできるわけですね。屋上への階段の向こう側にはちょっとした小部屋も設けられていました。

 


屋上へは梯子のような階段を使い、平面に切り取られた出入り口から上がります。するとそこは一面に水を張ったプールが7割、植栽がある花壇のようなコーナーが3割という割合で屋上庭園がつくられていました。プールはもちろん断熱効果を目的としていますが、これでかなりの違いがあるそうです。

 


大きな開口部を持つ階下(3階)のリビングの夏をどうやり過ごすかに対する室伏さんの解答というわけですね。またそれ以外の場所に植えられた灌木や草木もなかなかGOOD! とくにハイサイドライトから見える植栽の緑はとても貴重な「目の保養」です。仕掛けいっぱいの「平町の家」、室伏次郎さんのマジックにすっかり酔わされました。

設計監理:室伏次郎/studio ARTEC
     
http://www.studio-artec.net/

建築面積  :49.67m2
延床面積  :130.31m2
>構造    :RC一部S造、地下1階地上2階建て

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