建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

これぞデザイナーズマンション15 渡辺康さんSILHOUTTE(5ページ目)

渡辺康さんが設計した代々木上原の「SILHOUTTE」を見ました。シンプルなI型のユニットと、正方形のスペースを引き戸で区切って自由に使うユニットを組み合わせた、多彩なデザイン住宅です。

執筆者:坂本 徹也

生活に彩りを生む屋上テラス

さて、最上階。この階にある3つの部屋は、いずれも屋上のテラスを持つメゾネットタイプになっています。

 
中央に設けられたらせん階段がダイニングとリビングを分ける格好の403号

 

403号のルーフテラス、室内への出入り口となるペントハウスがかわいい

403号は、303号にルーフテラスが付いた形。らせん階段を上がると、やはりそこは細長いデッキテラスになっています。オブジェのようならせん階段が、キッチン+ダイニングとリビングを分ける格好になっています。
風が吹き抜け、代々木上原の高級住宅地を一望するテラスはじつにゼイタクな空間。天気のいい休日ならここで日中を過ごすのもいいかも知れません。
 

 
ルーフテラスから光が降り注ぎ、広さを演出する401号

続いて、401号は301号にルーフテラスが付いた形。このテラスがあるだけで、じつに広く感じられるのはやはり「移動する」という行為が生まれるからでしょうか。ちなみにここのテラスは、お隣の402号のそれと向かい合っており、中央がグリーンで仕切られています。
 

UFOの母船に入っていくようならせん階段が特徴の402号

402号は、202、302号にテラスが付いた形ですが、ここにもらせん階段が使われ、「移動」の可能性を感じるぶん、広く見えます。しかも、最上階なだけあって採光も通風もGOOD。夏になれば、テラスまでをひとつながりのオープンスペースにして、気のおけない仲間とビアパーティを開く楽しみもありますね。

代々木上原は都心へのアプローチが抜群のロケーション。「SILHOUTTE」は、充実したオンタイムとゆとりのオフタイムをともに約束する、特筆すべきデザイナーズマンションでした。

設計・監理 :渡辺康/渡辺康建築研究所
http://www.bekkoame.ne.jp/~wy-aa/

構造設計  :H&M構造研究所
設備設計  :エム設計
施工    :株式会社コラム

建築面積  :208m2
延床面積  :593m2
構造    :地下1階地上3階 鉄筋コンクリート
仕上げ   :床/バンブーフローリング タイル
内壁・天井/コンクリート打ち放し
 

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