緑と光の小径を通って入る創作住居

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光の小径を通って…
世田谷区弦巻5丁目。周囲に公共施設が点在し、図書館・馬事公園・世田谷ボロ市など、いかにも世田谷らしい情緒を残したこの一帯は、誰もが一度は住んでみたいと思うような懐かしさがあります。ゼロワンオフィスの新コーポラティブハウス「T-Treppe」は、この弦巻の閑静な住宅街に、間口の狭さを逆手に取る形で緑と光の小径をつくり、それに沿って各戸を配置した長屋スタイルの集合住宅になっています。

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玄関からリビングにいたるアプローチとしての階段、この距離感がいい
1軒目は、外の小径から内階段を上って室内にいたるスタイルの住居。入ってすぐがリビング、奥がキッチン+ダイニングという構成です。おもしろいのはここから上の階のプライベート空間に行くにはらせん階段を使うということで、ひとつの室内にふつうの階段とらせん階段が“同居”する形になっています。

こんな既成概念にとらわれない自由さも、ゼロワンオフィスの「創作住居」らしくていいですね。おそらく、内階段がまだ“外”、らせん階段は完全な“内”という意識なのでしょう。上の階は主寝室ともうひとつの個室が廊下をはさんで隣り合わせに配置されていました。

上がり框からリビングに入る感じ、壁を隔ててダイニング

上階へはらせん階段を使う、ここは完全な“内”という認識

「内」と「外」、「静」と「動」が同居する

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ギャラリーとしても使えそう
つぎも同じく内階段を使うスタイルの住居ですが、こちらの内階段はどちらかというと完全な“外”。とはいえ、好きな絵などを掛ければたちまちギャラリーに変身しそうな空間ですね。ここから格子の引き戸を開けて室内に“入り”ます。入ってすぐに室内を見渡す形でキッチンがあり、そこから微妙に折れ曲がった形でダイニング+リビングが広がっています。

LDKは、全面開口だからじつに明るくて開放的。住み手の方は、たぶんここでほとんどの時間を過ごし、夜更けになったら玄関脇から分岐する寝室+バスルームのプライベート空間に移動されるのでしょう。プライベートのほうは、LDKの“動”に対して“静”の空間。閉ざされた“密な”印象になっていました。

途中で折れ曲がっているため、奥行きが感じられる

司令塔のようなキッチン、玄関左手からが“静”の空間

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