3つの庭をガラスを通して見る楽しみ 続いては、約97m2のC住戸。同じく1階から地下に下りていくタイプの部屋です。 エントランスからワークスペースと和室(主寝室)を見る こちらは、1階に緑道に面した粋な和室(予備室)があるのですが、本来ならパーッと開きたいこの部屋を、道行く人びとの視線を避け、あえて濃いブラウン系の障子と建具を使うことで、落ち着いたプライベート空間にしました。雪見障子で明と暗のコントラストをつけることで、外との緩やかな繋がりを感じつつ、心静かな時間を過ごすというカンフォタブルな生活をイメージさせてくれます。 和室の窓には雪見障子、なんとなく得した気分 らせん階段を使って地下に下りると、そこはLDK+水回り+主寝室が3つの庭に接して繋がったワンルーム的空間になっています。中央の吹き抜けに設けられたらせん階段は、まるで天国へと続くオブジェのよう。地上階からの光が室内にほどよい明るさをもたらしています。 天空から降りてくるクモの糸のようならせん階段 階段側からリビングを通して第1の庭を見る 3つの庭のひとつは、リビングにあるドライエリア。緑道に面してあるこの第1の庭は、閉ざされた地下のリビングに開放感を与えると同時に、地下が外界から守られていることの安心感を与えてもくれます。 第1の庭(ドライエリア)からの見上げ、緑が垣間見える そして、らせん階段の向こうには第2の庭を隔ててバスルームがあるのですが、これが3辺をガラスで囲まれたオープンな浴室になっている。そのためバスタイムを楽しみながら、リビングのドライエリア(第1の庭)、第2の庭、そして地下のパティオの風景を眺めることができるわけです。パティオはともかく、自分だけの坪庭を眺めながらの入浴は、大きなアメニティと満足感を提供してくれることでしょう。 バスルームから第2の庭を通してリビングを見る この奧は主寝室になっていますが、バスルームと寝室をガラス張りにしたため、地下全体に生まれた開放感を忘れるわけにはいきません。壁で仕切ってしまえば、ここで行き止まりという印象が生まれるのは当然でしょうが、ガラスを通して「まだ先がある」と感じさせてくれるのは、閉ざされた地下にあってじつに有効な演出ではないかと思います。 予備室からバスルームを通してリビングを見る -->>続いてD住戸をご紹介します前のページへ1234次のページへ