建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

連続する伸びやかな木造空間[立川の家](4ページ目)

床下収納、浴室、台所、寝室の4つの箱が少しずつずれながら積み上がり、箱の隙間の空間が上から下まで繋がるという空間構成が、豊かな木の住まいをつくりだしました。

執筆者:川畑 博哉




舞台装置のような和室


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和室-1
左/西側の和室。下の収納の奥は、天井高1.4mの床下収納になっている。右/左手の壁は黒く塗られたラワンベニヤ、右は幅広につくられた襖の引き戸。

和室-2
居間と和室を仕切る襖を開閉するだけで、部屋の雰囲気ががらっと変わる。


張り出して宙に浮いたような和室を居間から眺めていると、まるで芝居の舞台を見ているようです。床の高さこそ違いますが、空間に連続性が生まれています。逆に和室に座って居間を眺めると、まわりの空間が観客席のよう。襖を閉じると、ガラリと雰囲気が変わり、墨色にペイントされたラワンの壁に囲まれた、現代風の茶室となります。まさに襖ひとつで鮮やかに場面転換がなされるのです。

◆建築家プロフィールと建築データ



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