舞台装置のような和室
左/西側の和室。下の収納の奥は、天井高1.4mの床下収納になっている。右/左手の壁は黒く塗られたラワンベニヤ、右は幅広につくられた襖の引き戸。 |
居間と和室を仕切る襖を開閉するだけで、部屋の雰囲気ががらっと変わる。 |
張り出して宙に浮いたような和室を居間から眺めていると、まるで芝居の舞台を見ているようです。床の高さこそ違いますが、空間に連続性が生まれています。逆に和室に座って居間を眺めると、まわりの空間が観客席のよう。襖を閉じると、ガラリと雰囲気が変わり、墨色にペイントされたラワンの壁に囲まれた、現代風の茶室となります。まさに襖ひとつで鮮やかに場面転換がなされるのです。
◆建築家プロフィールと建築データ