クジラという名の2世帯住宅［balena］

建築家の筒井紀博さんが「balena：クジラ」と名付けた勾配地に建つ2世帯住宅。その内部は、愛車の入るガレージ、母のワンルーム、建て主のスキップフロアの部屋という、3つの空間で構成されています。

坂から立ち上がる大きな黒壁

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外壁は焼き杉。白壁とのコントラストが鮮やか。

この住宅は、向かいに小学校の校庭、隣には小公園という絶好の地に建っています。緩い坂の脇の公園から、坂が水平になるように首を傾けて眺めると、まるで黒い体のマッコウクジラが水面から頭を出したように見えます。黒壁は、厚さ9mmの焼き杉ですが、その下地に防火構造の処理がされているので、木造では難しい準防火地域の規制をクリアしています。ちなみに壁厚は16cmにもなっています。

◆建築家プロフィールと建築データ