Flying Saucer外観。階段を上がったテラスからお店に入ります。
今ではすっかり普及して、調理機器の定番に仲間入りしたIHクッキングヒーター。便利に使っている方もたくさんいらっしゃると思います。
そんなIHクッキングヒーターを、もっと便利に楽しくしてくれる調理器具は?

今回お邪魔したのは、便利で使いやすく、機能美を持つ道具ばかりを揃えたキッチン用品専門店「Flying Saucer(フライングソーサー)」です。IHまわりで便利に使える道具が揃っていて、私も大好きなお店です。

プロの道具を家庭でも!

店内には自然光が満ちています
業務用調理道具・食器の会社「東興」が、それまでホテルなどに向けた業務用器具のショールームとして使っていた、東京・中野区の倉庫の1階を店舗に改装して「Flying Saucer」を開店したのは、2001年のこと。
「プロの使っている道具の中に、家庭に持ち込めるものがある」という考えから、エンドユーザーに向けたコンセプトワークに半年ほど掛け、海外でも視察を重ねて立ち上げた、これまでにないキッチン用品専門店でした。
こうしてできた店のテーマは、「丁寧な暮らし 美味しい道具」。
倉庫だった建物は鉄骨むき出しで、一見飾り気がないようにも見えるのに、店内は自然光が明るく満ちて、用途別に分けられた道具たちが目線の高さで整然と並べられ、何とも言えない気持ちの良さです。
揃えられているのは、アートや工芸品ではなくプロダクト、つまり「道具」として優れているものばかり。


この3つでOK!IHで使えるお勧め調理器具

今回は店長の清水さんご夫妻に、最低この3つがあれば何でも美味しく作れる!という調理器具を紹介してもらいました。

(1)「ストウブ」の鍋
色とりどりに揃えられた「ストウブ」の鍋たち
最初に清水さんが「これは本当に良いですよ!」と紹介してくれたのが、フランス・ストウブ社の鍋「ピコ・ココット」。1974年に創業者のフランシス・ストウブが、フランス料理界の巨匠、ポール・ボキューズ氏ら有名シェフと共同開発し、生まれた鍋です。
重量のある鋳物の鍋というと、同じフランスのホーロー鍋「ル・クルーゼ」が有名ですが、この「ストウブ」も同じように、煮込み、蒸し焼き、オーブン調理など、様々な料理に適しています。

「ストウブ」の特徴は、まず内部の仕上げ、ザラザラとした「黒マットエマイユ加工」にあります。ツルツルした仕上のホーローと違い、表面積が大きいので、食材にムラなく熱を伝えてくれるのです。
それだけでなく、表面の細かい隙間に油が馴染んで、焦げ付きを防ぐこともポイントです。でも、危ないので、くれぐれも過熱には気をつけて下さいね!

ストウブの鍋には、他にも「小さいのにとても大切な」特徴があります。それは蓋の裏側に付けられた細かな突起「ピコ」。煮込み料理をするときに、蒸発した水蒸気が蓋の裏側で液体に戻り、ピコを伝って食材に満遍なく降り注ぎます。この仕組み「セルフ・ベイスティング・システム」が、素材の旨味を逃すことなく、柔らかくジューシーに仕上げるのです。
無水調理が可能で、蓋をしたままのオーブン調理もできるなど、他にもいくつも特徴を持った「ピコ・ココット」。見た目は無骨で、価格も決して安くはありませんが、ずっと使い続けられる頼もしい道具です。

次ページでは、IHに使えるオリジナル中華鍋などをご紹介します!
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