インドの食事マナー・食文化
インドの定食「ターリー」はボリューム満点
インドには菜食主義者が多い?タブーな食べ物とは
インドのマックにはビーフメニューがありません
まず、人口の83%ほどを占めるヒンドゥー教徒は、牛を「神聖視」しているため、彼らにとってビーフを食べることは宗教的なタブー事項。厳格なヒンドゥー教徒は一切の肉を食べませんが、多少の肉食はOKとする、それほど厳格ではないヒンドゥー教徒も牛肉だけは避ける人がほとんど。「輸入食材にはビーフエキスが入っていることがあるよね」と、神経質にチェックする人もいるほどです。
また、世界のイスラム教徒人口第2位(1位はインドネシア)を誇るインドですが、イスラム教徒は豚を「汚ないもの、穢れた(けがれた)もの」としているので、彼らにとってはポークが宗教的にタブーと言えます。
インドでは人口の大半を占めるヒンドゥー教徒と、残りの人口の大半を占めるイスラム教徒の事情により、ビーフとポークがあまりメジャーな食材ではないので、「肉を食べる」となると、チキンかマトンというのが一般的です。