インドのたんぱく源、ダール(豆)

ずらっと並んだ様々な種類の豆と米

ずらっと並んだ様々な種類の豆と米

では、人口の半数以上が菜食主義者のインドでは、人々は何からたんぱく質をとっているのでしょうか。答えは「ダール(豆)」です。店に行くと、驚くほどいろいろな種類の豆が非常に安い値段で売られているインド。家庭でもたいていは、5~8種類の豆を常備しているのが普通です。チャナ(ひよこ豆)、ラジマ(キドニービーンズ)、ムーング(レンティル豆)などなど……。

インド人の食事は、毎食最低一品はダールがつくのが普通で、日本の味噌汁のようなものだと例えられることもあります。

インド人が好むガル・カ・カーナー(家のごはん)

ダール(豆)のカレー

ダール(豆)のカレー

インド人が何よりも好きな言葉、それが「ガル・カ・カーナー(Ghar ka khana)」。直訳すると、「家庭料理、家のごはん」という意味です。宗教的な制約が厳しく食に対して「非常に保守的」と言っても過言ではないインド人には、外のもの、外食=信用できない、何があるか分かったものではないという考えが根底にあります。結果、家で食事をする、信用できる人が作った(家族)信用できるものだけを口にするのがいいことであるとする文化に繋がるわけです。

その結果、お弁当を持参するという行為も、インドでは日常的なこと。オフィスのランチタイムでは「それぞれの家庭に弁当を受け取りに行き、各々のオフィスに届ける」弁当配達サービスも昔から一般的です。また、電車などに乗っていてランチタイムになると(国土の広いインドの長距離列車では、比較的上のクラスの座席なら食事サービスがあります)、配られる食事には手をつけず、おもむろに鞄から弁当を出す人々をよく見かけます。

ですから、インド人に日本から持ち込んだ食べ物をあげても、気軽に食べてくれることは稀。何が入っているのか、何でできているのか、非常に気にする傾向があるので知っておくとよいでしょう。