起承転結も同じこと
ストーリーを考えるとき、重要なことはストーリーに「起承転結」があることだといわれます。この起承転結も、基本的な考え方は5W1Hと同じことです。ただ、起承転結をベースにストーリーを考えると、意外性のある作品を作ることができます。
例えば、次の例は「デイキャンプ」をテーマに撮影したものですが、起承転結を考えて、次のような構成を考えながら撮影してみました。
【起】デイキャンプの準備 |
【承】バーベキューをする |
【転】水遊びをする |
【結】終えて帰る |
この場合、【起】は、キャンプ場でデイキャンプの準備を始めるというところからストーリーが始まり、【承】では、参加者がバーベキューを楽しんでいるというシーンになります。また、【転】では、バーベキュー以外に、水遊びもできたぞという意外性が加えられます。そして、【結】でデイキャンプを終了して帰るという流れでストーリーが運びます。
こうして起承転結を考えながら撮すと、作品としてみても、おもしろものになります。考えてみれば、【起】は「どこで」に相当し、【承】は「だれが」と「どのように」、そして【転】が「何を」で、【結】で「何をした」と考えられなくもありません。要するに、ストーリー性を考えながら撮るということが重要なのです。
本来なら、撮影を開始する前に「絵コンテ」といって、ムービーの台本のようなものを作ればよいのですが、そこまできちんと作業をする必要はありません。「次はこんなシーンを撮ればストーリー性が出てくるぞ」と考えながら撮れば、それでも十分です。
いままであまりストーリーなど考えずに撮っていたのなら、今度はちょっとだけ考えて撮ってみてください。撮ったものを見ると、確実にわかりやすい作品が出来上がっているはずです。