CG・画像加工/おすすめ画像編集・加工ソフトレビュー

イラスト描き屋さんに最適ツール「SAI」

これまでパソコンで線画作りにめちゃめちゃ時間がかかっていたり、線が滑らかに描けなかったなど、線画にお悩みのある方はいらっしゃいませんか? ペイントツール SAIを。ぜひ一度お試しください。

土屋 徳子

執筆者:土屋 徳子

CG・画像加工ガイド

パソコンでイラストを描こうとしたときに、「どうも紙に描くようにうまく線が引けない」と感じる方がほとんどではないでしょうか。
紙に鉛筆や筆、ペンで絵を描くことに慣れているとなおさらです。

私も有料から無料まで、いろいろなグラフィック、お絵かき、ペイント、ドロー、画像編集ソフトを使ってきましたが、これまでで一番、線画を描きやすい、作りやすいソフトに出会いました。それが「ペイントツールSAI」です。

SAIのインターフェイス。この1画面の中に優れたお絵かきツールがすべて集結!

線を描くだけでなく、筆、水彩筆、エアブラシ、マーカーの描き味も気持ちが良く、しかもこれらには紙や筆先の質感なども付けられるというものになっていて、イラスト描きにとても使いやすく、カスタマイズしやすい、優れたペイントツールです。

これまでパソコンで線画作りにめちゃめちゃ時間がかかっていたり、線が滑らかに描けなかったなど、線画にお悩みだった方にぜひ!お試しいただきたいツールです。

SAIの3大特徴

SAIはお絵かきさんにとってとてもわかりやすいインターフェイスになっていますから、パッと見ただけではほかのソフトとどんなところが秀でているのか、はじめはわからないかと思います。

そこでこの中から、SAIのとても大きな特徴を3つあげてみましょう。

  1. 「ペイント」も「ドロー」も使える
  2. 手ブレ補正で線画は滑らか
  3. 柔軟で操作しやすいストローク

もちろんほかにも優れた点が備わっていますが、まずはお絵かきさんが強く願う「線画」をきれいに描くことに長けた特徴を、ご紹介していきます。

「ペイント」も「ドロー」も使える

SAIには、一般的に「ペイント」、そして「ドロー」と呼ばれている、2つのお絵かき方式が備わっています。
ペイント方式で描くときは「通常レイヤー」を、ドロー方式で描くときには「ペン入れレイヤー」を選びますが、これらのレイヤーを切り替えれば、1枚の絵の中でペイントそしてドローの好きなツールが使えます。

「通常レイヤー」では、「鉛筆」や「筆」ツールなどで直接色を描きます。
「ペン入れレイヤー」では、「ペン」ツールなどで線(ストローク)を描き、「制御点」で柔軟に線を変化できます。

絵を描くうえで、どちらの方式もそれぞれに使える方が断然便利ですし、効率も上がります。
たとえば…

「通常レイヤー」に「鉛筆」ツールで下絵を描きます。
「ペン入れレイヤー」を重ねて、「ペン」ツールなどで、柔軟な線画を描いていきます。
さらに「通常レイヤー」で色を塗り重ねていきます。

どちらの方式も、タブレットの筆圧に対応していますので、ブラシやペンのサイズなどに変化を加えながら描くことができます。通常レイヤーではブラシの濃度、硬さ、混色などにも対応しています。

次は手ぶれ補正や、柔軟なブラシストロークについてご紹介します。次のページへ>>

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