チェコ/プラハ

プラハのエリアガイド (5ページ目)

おもな名所は「ハラッチャニ」「マラー・ストラナ」「旧市街」「新市街」に集まっています。この4つの地区を上手にまわれば、一日で歩けるでしょう。プラハ城からそれぞれのエリアを実際に歩きながら、プラハの街をご案内いたします。

執筆者:増田 幸弘

伝説のヴィシェフラッド

ヴィシェフラッドにある世界的にも珍しいキュビスム建築のひとつ

ヴィシェフラッドにある世界的にも珍しいキュビスム建築のひとつ
 

木立に囲まれたヴィシェフラッドの遠景。ネオ・ゴシック様式の聖ペテル・聖パヴェル大聖堂の尖塔がヴィシェフラッドの目印になっている

木立に囲まれたヴィシェフラッドの遠景。ネオ・ゴシック様式の聖ペテル・聖パヴェル大聖堂の尖塔がヴィシェフラッドの目印になっている

地下鉄C線のヴィシェフラッド駅をおりて、しばらく散策すると、ヴィシェフラッドという伝説に包まれた古城跡につきます。プラハに現存するもっとも古い建物のひとつ、聖マルティンのロトゥンダ(円形の建物のこと)をはじめ、あたりは神秘的な雰囲気が漂っています。この古城は、チェコを建国した王妃リブシェの居城だったといわれています。

ヴィシェフラッドは19世紀後半から20世紀にかけてのチェコ独立運動のなかで多くの芸術家たちに霊感を与え、音楽家スメタナも「わが祖国」のなかでモティーフにしています。プラハらしい雰囲気のある隠れた名所なので、日程に余裕がある場合はぜひ散策コースに加えてください。

ヴィシェフラッドのヴルタヴァ川沿いには、キュビスム建築があります。キュビスムというとピカソによる絵画がよく知られていますが、物事を立体的にとらえ、描いたことにその特長があります。そのキュビスムを建築に応用したもので、世界でもチェコにしか例がないといわれています。個人向けの邸宅や集合住宅などがあり、いずれも実験的な色彩が強い建物です。外からしか見ることはできませんが、非常に興味深い建築で、世界中の注目を集めています。
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