チェコ/プラハ

プラハのエリアガイド (4ページ目)

おもな名所は「ハラッチャニ」「マラー・ストラナ」「旧市街」「新市街」に集まっています。この4つの地区を上手にまわれば、一日で歩けるでしょう。プラハ城からそれぞれのエリアを実際に歩きながら、プラハの街をご案内いたします。

執筆者:増田 幸弘

ユダヤ人街があったヨゼフォフ

ユダヤ人街にある旧新シナゴーグ。現在も使用されているユダヤ教会だが、内部の見学も可能

ユダヤ人街にある旧新シナゴーグ。現在も使用されているユダヤ教会だが、内部の見学も可能

アールヌーヴォー様式の建物が美しいパジーシュスカー通り

アールヌーヴォー様式の建物が美しいパジーシュスカー通り

プラハにユダヤ人が定住するようになったのは10世紀のころといわれています。 ボヘミア(チェコの昔の名前)王の保護政策のもと、13世紀半ばからはユダヤ人街が形成されるようになりました。そこが今日、ヨゼフォフと呼ばれるエリアです。

ヨーロッパ最古のシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝堂)のひとつとされる旧新シナゴーグをはじめとするユダヤ教会が点在しています。墓所が狭いため、墓石が折り重なるようにしてたつユダヤ人墓地の光景は一度見たら忘れられないでしょう。

旧市街広場からヨゼフォフに通じるのが、パジーシュスカー通りです。このチェコ名は「パリ通り」を意味し、華やかなパリへのあこがれから名付けられたといわれています。

このパジーシュスカー通りはアールヌーヴォー様式の建物が建ち並ぶ美しい通りで、カルティエやエルメスなど、高級ブランドのブティックがあります。通りを歩いていくと、ヴルタヴァ川に行き当たります。

 

活気あるスミホフ

アンジェル駅前で開かれているクリスマス市。鍛冶職人が実際にアクセサリーなどをつくって見せている

アンジェル駅前で開かれているクリスマス市。鍛冶職人が実際にアクセサリーなどをつくって見せている

マラー・ストラナを走るトラムに乗っていくと、アンジェルという駅にたどり着きます。スミホフと呼ばれるエリアの中心地で、普段着のプラハっ子が集まる界隈です。ノヴィー・スミホフという大きなモールは、買い物客でいつもにぎわっています。

ノヴィー・スミホフの近くには、音楽家モーツァルトが滞在していたことで知られる「ベルトラムカ」という邸宅があります。モーツァルトはここで「ドン・ジョヴァンニ」を作曲し、プラハで初演しました。1786年のことです。現在はモーツァルトの博物館になっています。

スミホフにはプラハで醸造されるスタロプラメンという銘柄のビールの工場もあります。工場見学をして、つくりたてのビールを飲むこともできます。プラハのビールであるスタロプラメンが好きというプラハっ子は、もちろん少なくありません。
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