iPadはいままでにない、かなり優れた製品だ
以前から噂だけは先行していた、アップルのiPadが2010年春に発売されます(価格は米国では499ドルから。日本は執筆時点では未定)。これは従来のカテゴリで言えば、ピュアタブレット型の製品です。タブレットPCは以前からたくさんありましたし、iPadのようにキーボードがないピュアタブレット型の製品も過去いくつか登場しています。登場した時期を考慮して、過去の製品と比較しても、今回のiPadはかなり優れた製品だと言えます。
タッチパネルだけの製品に最適化されたOS
iPadのOSは、iPhoneに使用しているOSを拡張したものになるようです。ピュアタブレット型のコンピューターの名称は、単にタブレットや、Media Tablet(メディア・タブレット)やスレートPC(Slate PC)など、さまざまな呼び方が氾濫しそうですが、2010年にはHPなど、何社から実際に製品が登場してきます。採用されるOSもWindows 7、Chrome OS、Android、Linux系など多岐にわたることが予想されます。そのなかでも、このようなキーボードのないタッチパネルだけの製品に適したOSを現時点で選ぶとすると、実績、アプリなどの点から、iPhoneのOSを拡張したiPadのOSでしょう。
Chorme OSはまだ製品として登場していませんし、Androidは実績という面ではまだです。Windows 7はアプリの数では圧倒していますが、タッチパネルに特化したインターフェースという意味では完成されていません。
今後、Slate PCが続々と登場する中で、インターフェースなどが改良されるとは思いますが、すでにiPhoneで3年近い実績を持ったiPadに追いつくのは大変でしょう。