除湿機/除湿機の選び方

除湿機のコンプレッサー方式とデシカント(ゼオライト)方式とは

除湿機は、湿気を取る方法(除湿方式)により、コンプレッサー方式とデシカント方式の2つ(組み合わせで3つ)のタイプに分類できます。まずは、その違いをそれぞれの消費電力、除湿能力、適応面積、運転音、価格等を長所と短所に分けて整理しましょう。

執筆者:戸井田 園子

除湿機は、湿気を取る方法(除湿方式)により、大きく2つ(組み合わせで3つ)のタイプに分類できます。まずは、その違いとそれぞれの長所・短所を整理しましょう。
 

コンプレッサー方式の除湿機

空気を冷やすことにより水分を取り除く方法。コンプレッサーを通して冷媒(フロンガス)を循環させ、冷却器で湿った空気を冷やして湿気を水滴に変えます。いわゆる、エアコンの除湿と同じ方法です。冷風機能や、空気清浄機能など、+αの機能が搭載されたものもあります。

【長所】
・高温時(25度以上)での除湿力が大きいので梅雨~夏場に向く。
・除湿量が多いので湿気の多い季節でもパワフルに乾燥できる。
・消費電力が小さいので(デシカント方式の半分位)ランニングコストが安い。
・室温上昇が少ない(1~2℃程度)。

【短所】
・コンプレッサーがあるため、振動音が大きい。
・本体サイズが大きめでやや重い。

■代表機種:CV-J180(シャープ)※2019年発売
上下左右と広範囲への送風と、18L/日の強力除湿で、大量の衣類を一気に乾かせる、パワフルタイプ。プラズマクラスター搭載で、気になる部屋干し衣類の臭いを抑制をしてくれる機能が好評。
  ■MJ-M120PX(三菱電機)※2019年発売
エアコンでおなじみ「ムーブアイ」で、湿気が多いところを狙い撃ちし、ムダ&ムラを軽減した部屋干し機能が注目の、コンプレッサータイプ。衣類乾燥や浴室乾燥など幅広く活用できます。ムーブアイがどこを狙っているかが分かる「光ガイド」が搭載され、効率の良さが目視できると好評。
 
三菱 除湿乾燥機(木造14畳/コンクリート造28畳まで ホワイト)MITSUBISHI コンプレッサー式 MJ-M120PX
 

デシカント(ゼオライト)方式の除湿機

水分の吸着性能に優れたゼオライト(乾燥剤)で水分を取り除く方式で、冷媒を使わずに除湿可能。ゼオライトに水分を吸着させ乾いた空気を吹き出します。吸着した水分は、ヒーターであたためられ熱交換器内を通り、冷やされて水滴に戻りタンクにたまります。

【長所】
・低温時での除湿力が大きいので冬場でも使うことができる。
(除湿能力としては1年を通して使える)
・コンプレッサーが無いので軽量コンパクトで静か。

【短所】
・ヒーターを使う分消費電力が大きくなる。
・発熱量が多くなり部屋の温度が上がる(室温上昇は3~8℃程度)。

■代表機種:F-YZSX60(パナソニック)※2019年発売
スリムで持ち運びも便利なコンパクトタイプ。エコナビ&ナノイーと、人気の機能もあり使いやすさと省エネを追求した人気モデル。
   

ハイブリットタイプの除湿機

先に紹介した、コンプレッサー方式とデシカント方式を融合させたタイプ。夏場はコンプレッサー方式で気温上昇を防ぎ、冬場はデシカント方式で除湿能力の低下を防ぐため、1年中変わらない除湿能力を維持できるのがウリ。その分、本体価格は若干高め(市場価格6万円程度/2016年3月時点)となります。室温上昇は1~8℃程度。

■代表機種:F-YHSX120(パナソニック)※2019年発売
消費電力を抑えた省エネ性とワイド送風がウリ。 ナノイーX搭載で、部屋干し臭の抑制がさらにアップ。パワフルな除湿能力・20L/日のモデルのハイパワーモデルも。
 
パナソニック 衣類乾燥除湿機 ナノイーX搭載 ハイブリッド方式 ~25畳 シルキーシャンパン F-YHSX120-N

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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