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光ヒーターとマイクロ波を駆使した「3つ星ビストロ」

オーブンレンジのような家電は、生活の中でしばらく使ってみないと、なかなかその差が分からないもの。そこで、ガイドが半年間使った結果をご報告します!

執筆者:戸井田 園子

パナソニック・3つ星ピストロ【NE-R3000】

パナソニック・3つ星ピストロ【NE-R3000】

2008年秋に発売された、Panasonic「3つ星・ビストロ」。高性能の電子レンジ機能と、立ちあがりの早いオーブン機能が自慢のオーブンレンジです。オーブンレンジのような家電は、生活の中でしばらく使ってみないと、なかなかその差が分からないものです。そこで!ガイドが自宅で半年間使い、日々の生活でいろいろ感じたことを中心にご報告いたします。

INDEX
  • “光ヒーター”で、おいしい・ヘルシー・はやい!
  • ディリー使いなら“マイクロ波”
  • 本格調理にチャレンジ“オーブン&グリル”
     

“光ヒーター”で、おいしい・ヘルシー・はやい!

「光ヒーターシステム」イメージ。光ヒーターとダブルアンテナのマイクロ波で加熱するグリル皿で、早くおいしくヘルシーを実現(※画像:リリース資料より)

「光ヒーターシステム」イメージ。光ヒーターとダブルアンテナのマイクロ波で加熱するグリル皿で、早くおいしくヘルシーを実現(※画像:リリース資料より)

まずはお試しモデル【NE-R3000】の特徴について軽くご紹介。2008年度モデル最大の特徴は「光ヒーター」。遠赤外線+近赤外線のハイパワー光ヒーターりよるスピーディな加熱と、マイクロ波で加熱するグリル皿を使うことで、素早く食品を焼きあげます。その結果、余分な脂が短時間で溶けだし「おいしくてヘルシーな料理がはやくできる!」を実現しています。


「合わせ技」加熱イメージ。上はヒーター、下はマイクロ波の同時使いで、2品同時調理が可能になりました。(※画像:リリース資料より)

「合わせ技」加熱イメージ。上はヒーター、下はマイクロ波の同時使いで、2品同時調理が可能になりました。(※画像:リリース資料より)

また、マイクロ波を最大限に利用し、上はヒーターで焼きもの・下はマイクロ波で煮物と、2品同時に調理ができる「合わせ技」を開発。上下で違う熱源の同時使いは業界初!!まだ、設定されているメニューの組み合わせのみですが、将来的には「上でハンバーグを焼きつつ、下で冷凍ごはんを温め」などという使い方もできるかも?今後の展開が楽しみな新機能です。

また、独自のダブルアンテナも健在。温度の異なる食材を2品同時に温められると、時短と省エネダブルの効果が得られると好評。これからのスタンダード機能になりそうです。

【参考記事】2品同時に作る!?新発想のオーブンレンジ
※リリース当時のガイド記事です。合わせてご一読下さい。

デイリー使いなら“マイクロ波”

ガイド宅にて使い始めたのが、2008年10月。それからちょうど半年間、日々のちょっとしたレンジ使いで感じたとをまとめてみました。ご覧ください!

■自動あたため
ボタンひとつで、ほぼなんでもあたためられるワンボタンが、やはり一番使う機能です

ボタンひとつで、ほぼなんでもあたためられるワンボタンが、やはり一番使う機能です

やはり一番つかうのが、マイクロ波の自動あたため機能となります。冷凍ごはん・お惣菜など、何でも【あたため】ボタンを押すだけで、適温にあたためてくれるのは、本当に素早くて便利。仕上がり温度も45~90℃の範囲で設定可能なので、好みの温度を覚えておくと、より確実で便利です。



■飲み物
毎日、同じカップで同じ分量をあたためる、という人には便利です

毎日、同じカップで同じ分量をあたためる、という人には便利です

カップに入れた飲み物の場合、自動あたためだと“突沸”を起こすため【飲み物】メニューがあります。仕上がり温度も、35~70℃の範囲で設定できます。ちみにガイド、毎朝必ず、マグカップに牛乳とインスタントコーヒーを入れて、電子レンジであたためるのが習慣です。このように、毎日同じカップで同じ飲み物をつくる人にとっては、いつも好みの温度で仕上がるのは、なかなか重宝です。しかし、分量が少し少ない時など、ごく稀に吹きこぼれてしまうことがあるので、注意が必要です。

■中華まん
時間が経っても硬くなることなく、しっとりふかふかです!

時間が経っても硬くなることなく、しっとりふかふかです!

スチームが搭載されて以来、中華まんあたための機能は定番となってきています。蒸し器を出すのが面倒な時など、ついつい頼ってしまいますよね。この機種の【中華まん】メニューは、1個から4個まで数を選んでからスタート。個数に応じて最適な時間を導いているようです。さらに1つあたりの大きさに応じて、仕上がりを5段階に調節できます。仕上がりは、しっとりふかふか!しばらく時間がたっても硬くなることなく、なかなかのものでした。

■解凍
【スチーム全解凍】と【スチーム半解凍】が選べます。低周波で時間をかけつつ加熱しない手前で止めているため、生の状態ドンピシャにするのは難しいとは思いますが、いずれも、解凍不足が気になるところ。もう少し精度があがることを期待します!

■その他
その他、あまり頻繁に使う機能ではありませんが【スチームあたため】も便利。自動ボタンより時間はかかりますが、しっとり仕上げたい「しゅうまい」のあたためが上手にできるので、急いでいる時はおすすめです。

★まとめ★
この機種の場合、加熱中は食材の温度が表示され、仕上がり時間のカウントダウン表示はでません。温度表示はリアルタイムで変化していくので、加熱終了の目安にはなるのですが、設定温度近くなるとしばらく温度が変わらないこともあり、レンジ前で待機してしまうことも...。時間表示に慣れている場合、少しイラっとすることがあるかもしれません。

オートメニューにたどりつくまでの操作ですが、【飲み物】は「ダイヤル右回転>あたため選択>ダイヤル右回転>飲み物選択>スタート」と、5つの過程が必要です。どのメーカーも似たような構造になっているのですが、良く使うものは、ショートカットで登録設定できるなどの機能が欲しいと思います。

また、フライ焼き魚などを、カリッとあたためたい時は、付属のグリル皿を使用したあたためモードがあります。しかし、グリル皿に直接のせるため、洗うことを考えると、レンジあたためでいいか...と思ってしまうのが本音。皿のまま「カリッと」あたためができる機能を期待します!


本格調理にチャレンジ“オーブン&グリル”

続きまして、しっかり調理にトライ!オープンとグリルについては、ほぼオートメニューで対応可能となっています。まったくレシピと同じではなくても、オートキーで加熱し、あとは延長していくのが一番使いやすいようです。では、好評だった事例をご紹介します!

■合わせ技メニュー
今回の目玉、合わせ技メニューです。こちらは、上下の加熱時間を調整しつつ同時に仕上げるようにプログラムが組まれているので、レシピの分量は守ることを推奨します。最後に加熱の延長もできるのですが、まずはレシピに従いつくってみました。

(1)肉だんご&甘酢あん
上のヒーターで「肉だんご」、下のマイクロ波で「甘酢あん」を調理します。オートメニューの【肉&ソース】を選択。4人分で加熱時間は【約20分】程度。あんが熱いうちに片栗粉を混ぜとろみをつけたら、肉だんごと混ぜて出来上がり!ボリュームがあるので、食べざかりにも満足の一品でした。
上に「肉だんご」下に「甘酢あん」をセットし、同時にスタート。肉だんごにはうっすら焦げ色がつきました。あんと混ぜれば出来上がり!

上に「肉だんご」下に「甘酢あん」をセットし、同時にスタート。肉だんごにはうっすら焦げ色がつきました。あんと混ぜれば出来上がり!


(2)中華風焼きおにぎり&ピリ辛ごまスープ
ザーサイ入りの焼きおにぎりに、坦々麺風のスープをかけて食べます。来客時のランチで作ってみました。スープの下ごしらえで電子レンジを1回使うのですが、それ以外はすべてオート調理でOK。【ご飯物&汁物】の仕上がり【強】で調理時間【約24分】。今回は少し延長加熱をしましたが、トータル30分以内と言ったところでしょう。
上におにぎり、下にスープをセット。こんがり焼けたおにぎりがおいしそう

上におにぎり、下にスープをセット。こんがり焼けたおにぎりがおいしそう


■オートメニュー
こちらは、独自のグリル皿を利用した料理。上からのヒーターだけではなく、下からのマイクロ波によるグリル皿の発熱を併用しています。以下、定番の2品を試してみました!これらは予熱が必要ないのも使いやすいポイントと言えます。

(1)ハンバーグ
上からのヒーターと下からのマイクロ波によるグリル皿の発熱で、両面に焦げ目をつけつつ焼き上げていきます。今回はレシピの分量を6個に分けてセット。周囲に付け合わせのために、玉ねぎとピーマンをカットして一緒に焼いてみました。加熱時間は【約16分】ですが、やや焦げ色がうすかったので、3分程度追加加熱をしました。
6個分のハンバーグと付け合わせを一緒にセット。こんがりとした焦げ目がつきつつ、ふんわりとした焼き上がりです

6個分のハンバーグと付け合わせを一緒にセット。こんがりとした焦げ目がつきつつ、ふんわりとした焼き上がりです


(2)鶏のから揚げ
こちらは従来のオーブンではできなかった揚げ物です。ヒーター+マイクロ波に加え、スチーム加熱を併用しています。加熱時間は【約17分】。油を使わず揚げ物ができるのは、後片付けのことを考えると、本当に素晴らしいことだと実感します♪これなら、頻繁に唐揚げを作る気にもなるというものです!さらに、グリル皿の溝には余分な脂が落ちて油で揚げるよりずっとヘルシーなのも満足です。
衣をつけてグリル皿に並べ、あとはオーブンにお任せ。食感・味ともに、まさに揚げ物です。中もジューシーでとても満足の仕上がり!

衣をつけてグリル皿に並べ、あとはオーブンにお任せ。食感・味ともに、まさに揚げ物です。中もジューシーでとても満足の仕上がり!


■手動オーブン
今度は、メニューブックを参考に手動設定で調理してみました。手間がかからないわりに、評判が良いのがこの2品です。

(1)鶏モモ焼き
鶏の骨付きモモに、ハーブと塩コショウで簡単に味付けして、焼くだけの簡単メニュー。両面グリル上段で【約20分】で、こんがりと焼き上がりました。グリル皿には脂が落ちていていますが、食べた感じはパサつくことなく、とてもジューシーでした。
こんがりローストされたモモ肉は、味も見栄えも◎溝には余分な脂がしっかり落ちています

こんがりローストされたモモ肉は、味も見栄えも◎溝には余分な脂がしっかり落ちています


(2)冷凍デニッシュパン
市販の冷凍生地を焼くだけの簡単デニッシュです。予熱200℃で【約20分】程度焼きました。休日の夕飯に出したのですが、買った冷凍生地だと告知しても、家族にはとても好評でした。オーブンに入れて焼くだけなのに絶賛されて、何となくお得な一品です。
焼くだけの冷凍のパン生地でも、焼きたては絶品。手間いらずでとても感激してもらえますよ!

焼くだけの冷凍のパン生地でも、焼きたては絶品。手間いらずでとても感激してもらえますよ!


★まとめ★
光ヒーターを使った調理は、何と言っても“早さ”が魅力。他のオーブンより、平均して5分~10分程度、時間が短縮されます。オーブン調理は、一度セットしてしまえば側についていなくても大丈夫なので「時短はそんなに重視しなくても...」と思いがちですが、予熱が早いことや、ピザ→チキンローストなど、複数の料理を出したい時も、調理時間が短いとテンポ良くお料理が出来上がるのが魅力。家族と食卓を囲みながら調理ができるオーブンは、本当に便利だと実感しました。

また、独自のグリル皿は優秀!焦げ目もしっかりつくし、脂を落としてヘルシーだし、臭いや油の飛び散りも庫内だけで完結するし、今では大半の焼き物をこのグリル皿で調理しています。紹介した肉料理のほか、【焼き魚】メニューでサンマや切り身の魚も調理可能です。

オーブンレンジは、マイクロ波の【あたため】機能を使うのが大半で、オーブンやグリルはたまにしか使わないという人も多いと思いますが、オーブンレンジを使ってこそ、その価値があるというものです!最上位機種ともなれば、8万~15万はする高い機器ですので、しっかり使いこなして、元をとってください。

3つ星 ビストロ NE-R3000

 

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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