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動きがユニークな掃除機「ピボットフロアバスター」

ユニークな動きと収納スタイルでちょっと目を惹くアメリカ生まれのクリーナー。その個性と使い心地をチェックしてみました!

執筆者:戸井田 園子

ピボットフロアバスター【Z-FV1205 B/R】

ピボットフロアバスター【Z-FV1205 B/R】

今回ガイドが注目したのは、スティックタイプのコードレスクリーナー「ピボットフロアバスター」。パッと目を惹くデザインと、ユニークな動きが特徴です。このクリーナー、ブラック・アンド・デッカー社の製品で、アメリカで100年の歴史を持つ老舗。アポロ15号の月面着陸時に、コードレスドリルが使用されたという実績があるように、電動工具が有名です。そんなメーカーが作るクリーナーをガイドが試してみましたので、ご紹介します。


特徴はユニークな動きとデザイン

まずは製品の特徴について、簡単にご紹介します。アメリカ生まれらしいデザインと光る個性をご覧ください。

■収納時
収納時のデザインが良いと、出したままにできるのでサッと使えて便利

収納時のデザインが良いと、出したままにできるのでサッと使えて便利

まず目を惹くのが、そのデザインではないでしょうか。真ん中にあるダストカップ部分が軸となり、半分に折りたたみ充電器である台座に収納するスタイルは、コンパクトかつ見た目にもスッキリとした印象を与え、なかなかキレイです。

スティックタイプのクリーナーにとって大事なのは、サッと使えること。操作性はもちろんですが、いつでも直ぐに使えるためには、出したままにしておけるデザインであることは意外と重要。その点、このクリーナーは、目に見える所に出しておける、なかなか美しいデザインといえるでしょう。

■ノズルの動き
逆に折れていく感じで、ノズルが2段階の角度に曲がります

逆に折れていく感じで、ノズルが2段階の角度に曲がります

もうそひとつの特徴が、その動き。

まず、ダストカップ部分を収納時とは逆方向に動かすと、真っ直ぐになり、いわゆる棒状になります。これを180°とするとさらに、210°・240°と2段階の角度に曲がっていきます。

このユニークな動きは、ソファーやリビングテーブルなど低い部分も立ったままで掃除ができるようにするため。背の高いアメリカ人ならではの発想です。

■基本性能
集じん方式は、サイクロン式。ヘッドのパワーブラシは、弱だと回転せず、強で回転する仕組みとなっています。フローリングは弱モードで、カーペットの汚れをかき出す時は、ブラシが回転する強モードというように、使い分けができます。充電時間9時間で、連続作動約10~12分。拾電池は約300回の充電が可能とのことです。


海外製品ならではの使い心地いろいろ

それでは、実際に使ってみて感じたことをまとめてお伝えします。まずは、使い始めから使用中についてです!

■準備
まずは充電!最初に使う前は12時間のフル充電が必要

まずは充電!最初に使う前は12時間のフル充電が必要

ハンドル部分が外れた状態で梱包されていますので、本体にカチッとはめ込んだあと、付属のネジで止めます。プラスのドライバーは同梱されていませんので、自分で用意する必要があります。

次に、充電開始です。充電池部分にある絶縁シールを抜き、スイッチをOFFにして、充電スタンドに置くだけです。充電ランプが点灯するのを確認すればOK。出荷時はフル充電されていないので、使用前には12時間の充電が必要です。製品を手にしても直ぐに使えないので、要注意!

■操作性
ノズルの角度は手元のレバーで簡単に変更できるのが便利

ノズルの角度は手元のレバーで簡単に変更できるのが便利

連続作動が10~12分程度なので、メインとしてではなくあくまでサブクリーナーとしての使用が前提でしょう。

まず、真っ直ぐの状態で手に持ってみますと、158cmのガイドにはサイズ的に少し大きいようです。男性でしたらちょうど扱いやすいサイズなのかもしれません。

ノズルの角度を曲げてみると、テーブルの下などは、腰を屈めることなく掃除機のヘッドが入っていくので、確かに楽です。手元のレバーで簡単に角度が変更できるのも、使いやすさにつながっています。

■ゴミ捨て
ワンタッチでゴミ捨てができるダストボックス

ワンタッチでゴミ捨てができるダストボックス

集めたゴミは、本体を折りたたみ、ダストカップのフタを開けて捨てます。ゴミ捨て自体は簡単なのですが、持ち上げると若干重たいと感じます。

ダストカップだけでなく、モーターや拾電池など全て含んでいるので、総重量は3.4kg。コレを持ち上げつつ、半分に折るという作業をするので、コツをつかむまでは、重さを感じるのは仕方ないかもしれません。


■集じん力
フィルターに付いているホコリも含めると、まずまずの集じん成果でしょう

フィルターに付いているホコリも含めると、まずまずの集じん成果でしょう

右の写真は、満充電が切れるまでの使用で集めたゴミ。綿ボコリや髪の毛、砂状のものが吸い込まれていますが、片栗粉のような微細なホコリはあまり捕れていないようです。

コードレスクリーナーなので、連続使用の時間も含めてると、一家にこれ一台があれば万全とは言い切れません。あくまでサブクリーナーとして使うのが良いでしょう。

■音
強モードと弱モードが変更可能。状況に応じて使い分けを!

強モードと弱モードが変更可能。状況に応じて使い分けを!

強モードだと音はかなりうるさいと感じますので、夜の掃除には不向きです。このあたりが海外製品の弱点でしょう。強と弱の切り替えができるので、上手に使い分けると良いでしょう。

 

気になるメンテナンスチェック!

掃除機の掃除なんてナンセンス!とは言え、ゴミ捨てだけでなく、どしても内部のメンテナンスが必要。フィルターの手入れは?ヘッドブラシのお手入れは?などなど、ひととおり試してみましたので、どうぞ!

■フィルター
ダストカップ内部にある2つのフィルター。いずれも取り外すことができ、水洗いも可能

ダストカップ内部にある2つのフィルター。いずれも取り外すことができ、水洗いも可能

手入れが必要なのは、ダストカップ内部のフィルターと、ヘッド部分となります。ダストカップ内にある、プラスチックフィルターと、HD(高密度集塵)フィルター、2つのフィルターは、取り外せます。

基本は、それらのホコリを取り除けばOKですが、汚れがひどくなった場合はいずれも水洗い可能です。



■ヘッドブラシ
ヘッド部分に絡んだ髪の毛とホコリ。ブラシが外せないのでやや手入れは面倒か?

ヘッド部分に絡んだ髪の毛とホコリ。ブラシが外せないのでやや手入れは面倒か?

ヘッド内のブラシは取り外すことはできません。

絡んでいる髪の毛やホコリは、ブラシをくるくる回しながら、地道に取り除くこととなります。ブラシの毛が短く密ではないので、そんなに時間がかかることはありませんが、やはり、ブラシ自体が外せるタイプに比べると、手入れは面倒と感じました。



■ノズル内部
ノズルの背にある赤い部分は、取り外して内部のメンテナンスができる

ノズルの背にある赤い部分は、取り外して内部のメンテナンスができる

次に、ノズルの背にメンテナンスアクセサリーパネル(赤い部分)があります。これを取り外してメンテナンスをすると、吸引力の低下防止になるそうです。パネルを取り外すためには、マイナスのドライバーを使わなくてはならないため、やや面倒。

外してみましたが、特にホコリや汚れはありませんでしたので、そんなに頻繁にしなくてもよさそうです。吸い込み力が落ちたかな?と感じた時に、確認すると良いでしょう。


まとめ

良くも悪くも「アメリカ仕様」。デザイン性の良さや、効率よく掃除をするためのユニークな動きには魅力を感じますが、サイズや音などは日本人にマッチしているとは言い難いのが正直な感想です。女性が手軽に使うというよりは、男性が使うのにふさわしいクリーナーでしょう。

価格が1万5千円程度とお手頃で、ちょっとカッコイイ掃除機なので、独立祝いの贈り物などには良いかもしれませんね。

Z-FV1205


【参考サイト】
ブラック・アンド・デッカー
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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