★IPOとは何か?
IPOとは、Initial Public Offering の略で、「新規公開」という意味です。それまで非上場・非公開だった株式を、新規に上場することを指します。株式上場の際、通常は新規に株式を発行して公募株として募集、もしくは上場前に株主が保有している株式を売り出します。そして、売り出される株式を証券会社を通じて投資家へ配分することをIPOといいます。
企業にとっては上場することにより、直接金融市場から広く資金調達することが可能となり、知名度の上昇や社会的な信用を高めることが出来るため、近年は株式の新規公開を目指す企業も増加しています。
では、投資家にとってIPOはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
★IPO投資のメリット
中長期のメリット成長過程の企業も多く、上場後も業績拡大と株価上昇が期待できる銘柄も多く存在。また、株式分割によって保有株数が増加することもメリットとして挙げられます。
成長企業の代表例:ヤフー(4689)
1997年に新規公開し初値は200万円でした。その後、ヤフーの業績は急拡大を続け、2005年9月までの8年間で12回の株式分割を行いました。(いずれも1株を2株へ)
つまり、上場時に200万円で1株を購入していれば、2005年9月には4,096株に保有株数が増加したのです。
そして、2005年12月に株価が高値19万円を付けた時に売却していれば
19万円×4,096株=7億7,824万円と資産は389倍に増加しました。
短期のメリット
公募価格(売出価格)は割安に設定される場合が多いため、上場時の値上がりが期待でき、取得に際して手数料がかからない。
特に成長期待の高い銘柄は、上場時に大きく値上がりする可能性が高いため、公募株(入札者の中で抽選が行われ、人気のある銘柄ほど倍率も高くなり入手が難しくなります)を入手することが出来れば短期間で利益を上げることも可能です。
上記で紹介したヤフーも公募価格は70万円でしたから、初値の200万円で売却しても短期間に130万円の利益を上げることが出来ました。
★IPO投資のデメリット
一方、IPO投資では大きなメリットのある反面、リスクも高いため注意が必要です。中長期のデメリット
将来性が高いと期待される企業も、全てがヤフーのように成長するわけではありません。上場時には将来性が評価されて株価が大きく上昇したものの、その後は業績が悪化したために株価が大幅に値下がりする銘柄もあるので注意が必要です。
例えば、2006年に上場した比較.com(2477)場合
上場時には商品やサービスの比較サイトの運営という、今までにはない業態で将来性が評価され、公募価格45万円に対し初値は270万円と6倍に急騰しました。
しかし、業績はその後も赤字決算が続いたため、株価は一貫して下落基調となりました。株価は上場時の初値270万円から2008年10月安値14,800円まで約1/200に下落しました。
新興企業は歴史が浅く、規模の小さい会社が多いため、業績のブレも大きくなりやすい特徴があるため注意が必要です。
短期のデメリット
IPO銘柄が新規に上場する時は、成長期待の高い銘柄ほど人気化して初値が高騰する傾向にあること。
上場後の値動きも個人投資家によるマネーゲームの様相を呈する場合が多いため、株価が落ち着いた値動きに移行するまで数ヶ月程度かかることがある。
情報開示が目論見書に限られているため、会社の将来性や足元の状況が確認しづらいこと。
などが挙げられます。
以上のIPOのメリットとデメリット両面を考えて投資することが重要です。いずれにしてもIPOは個人投資家にも人気があり、時期や銘柄によって大きな格差が生じる典型例ですので適確なIPO情報が必要です。