結納・両家顔合わせの費用相場とは
結納・両家顔合わせ食事会にかかる費用
仲人が男女の家を行き来して結納品を交わすのが正式な結納ですが、最近ではこのスタイルで結納を行う人はほとんどいません。現在は、仲人なしで両家が一堂に集まって行う略式結納が主流となっています。
略式結納は、結納品を交わす結納式とその後の会食によって成り立っています。では、それぞれにいくらかかるのか見ていきましょう。
<目次>
結納品は関東式9品目で2万円~5万円程度が相場
結納品は関東ではひとつの台に飾ります。これを一台飾りといいます
関東の結納品は9品目、関西は5~9品目が一般的ですが、その家の考え方などもあり、一律ではありません。
品目は関東では目録・長熨斗・金包・勝男武士(かつおぶし)・寿留女(するめ) ・子生婦(こんぶ)・友白髪(ともしらが)・末広・家内喜多留(やなぎだる)となっています。
これらは結納品を扱う専門店のほか、デパートやホテルの婚礼サロンなどで購入できます。価格は関東式の9品目(結納品を載せる台や結納品を包む風呂敷などを含むことが多い)で2万円~5万円程度。関西式は1品を1つの台にそれぞれ飾るので、関東式よりも1~2割程度高くなります。また、受書については3000円~1万円くらいとなります。
結納品と受書に加え、家族書や親族書を交換する場合は、これらの費用も必要になります。それぞれ3000円程度で手に入ります。
結納金の平均金額は約90万円
結納の際には、結納品のほか、結納金も贈ります。これは男性の収入の2~3倍が目安といわれ、50万円や100万円などきりのいい数字で用意します。なお、結納金は必ず贈らなくてはならないというものではなく、両家で了解が得られれば省略してもかまいません。結納金をいただいたら、女性側はお返しをします。関東ではいただいた金額の半額を返す半返しが一般的。なお、お金のやり取りがわずらわしいというのなら、事前に両家で話し合い、最初から半額を贈るということにしてもOKです。関西では結納金の1割程度をお返しするのが一般的です。最近はお金ではなく、品物で結納返しをすることも多いようです。品物は腕時計やスーツ類などが多く、20万円~くらいです。
なお、結納の席上では、婚約記念品として婚約指輪を贈ることも多いようです。
結納の会食料金の平均は6万円~12万円程度
会食の席上ではふたりが話題を提供し、場が盛り上がるように配慮しましょう
また、ホテルや結婚式場では「結納プラン」を用意するところもあります。これは、結納式と会食の会場費や会食料金などが含まれたもので、6名で10万円~20万円程度。結納に詳しいスタッフがサポートしてくれることもあり、心強いでしょう。
というわけで、略式結納をするには結納金を抜きにしても結納品やら会食費用やらで少なくとも10万円以上はみておいたほうがよさそうです。
両家顔合わせ食事会の会食費用は5万円~10万円
ここ数年、結納に代わり、多くの人の支持を得ているのが顔合わせ食事会です。これは結納品などの交換はなしにして、両家の顔合わせを兼ねて食事会をするものです。ですので、費用は基本的には会食費のみ。肩の凝らない雰囲気で行いたいと考える人が多く、結納よりはややカジュアルな店を選ぶ傾向にあり、会食費用は5万円~10万円程度で収めているケースが多いようです。【関連記事】