結婚式・披露宴の準備/結婚式の基礎知識

招待するとき添えたいお金に関する一言

結婚式に招待されるとゲスト側にもさまざまな出費が発生します。お金のことだけに聞きづらく、ゲストに不安や不信が芽生えることも。招待するときにこんな一言を添えればゲストも安心です。

粂 美奈子

執筆者:粂 美奈子

結婚ガイド

  • Comment Page Icon
結婚式に招待されると、ゲストにもさまざまな出費が発生します。ご祝儀をはじめ、交通費や宿泊費、女性の場合はヘアメイク代など。なかには「この費用って、新郎新婦が出してくれるのかしら?」とゲストが悩んでしまうものもあります。

慶事だからとゲストからはなかなかお金の話はしづらいもの。ゲストに不安や不信を抱かせないためにも、招待するときに一言添えるといいケースをご紹介します。

遠方の人を招待する場合

お金に関する一言
遠方ゲストや海外ウエディングの際の交通費・宿泊費は?
結婚式に出席するために、かなりの交通費を使わなければならなかったり、宿泊が必要になる場合などは、招待するときに交通費と宿泊費をどれだけ負担するのか一言添えましょう。

交通費・宿泊費をどの程度負担するかは人それぞれ。新郎新婦が頼んできてもらうのだから全額負担が当然と考える人もいますし、全額負担したいのはやまやまだけれど経済的に難しいので半額程度の負担で、という人もいます。また、友人たちがさまざまな場所で暮らしている場合など、結婚式に出席する際の交通費や宿泊費はお互い様なので、負担はなしなどとしている場合も。

なにはともあれ、負担するのかしないのか、負担するのならいくらなのか、ということは最初に言っておかないと、呼ばれた側も困ってしまいます。全く負担なしだと経済的に難しいので出席は遠慮したいと考える人もいるかもしれません。

そうでなくても結婚式への出席は臨時出費になりますので、いくら必要になるかをあらかじめ知っておくことはゲスト側にとっても重要なこと。「負担してくれるの、してくれないの?」とゲストをヤキモキさせないためにも、招待するときに一言添えるのは招待する側の思いやりといえるのではないでしょうか。

海外ウエディングの場合

海外ウエディングの場合も、遠方出席の場合と同様、招待するときに交通費や宿泊費の負担は必ず知らせておかなくてはなりません。

ただ、最近の傾向を見ていると、海外ウエディングに友人を招待するときは、宿泊費や渡航費などはゲスト側に負担してもらうケースが多いよう。この場合、「申し訳ありませんが宿泊費や渡航費は負担できないのだけれど、もしよかったら旅行がてらに出席してもらえませんか?」と、誘うのが一般的です。

そして、この際忘れてはならないのは、「ご祝儀は辞退します」の一言です。新郎新婦側が「宿泊費も渡航費も負担しないのだから、ご祝儀は当然受け取らない」と思っていても、ご祝儀はいらないという旨の一言がない限り、ゲストは「結婚式だしご祝儀持っていかないとな~」と思ってしまうものなんです。「ご祝儀は辞退させていただきます」。この一言があるだけで、ゲストの心理的負担はずいぶん軽くなると思います。

再婚の場合

再婚で気をつけたいのは、前回の結婚式の時にも招待している人をもう一度招待する場合。呼ばれる側としては、「2回もご祝儀払うの?」という気持ちがちょっぴり芽生えなくもありません。とくに、相手がまだ結婚していない場合、その気持ちはかなり強く胸の中に巣くう可能性も…。

こういう場合は、「ご祝儀は辞退します」という一言を添えたほうが無難なような気がします。そうは言っても、「そんなこと言わないでお祝いをさせて」とご祝儀をくれる人もいるでしょう。辞退しますといっているにも関わらずくれたのだから、素直にもらっておけばいいという意見もあるでしょうが、もらいっぱなしにしないで結婚式後にささやかなお祝い返しをするのがスマートなのではないかと個人的には思います。

「振袖を着てきて!」とお願いしたら

お金に関する一言
振袖を着るのはお金も労力もかかる
結婚式に振袖姿の女性がいると、一気に華やいだ雰囲気になります。また、年配の方の中には、振袖の人がいると結婚式の格が上がると考える人も。

そんなこんなで友人に「振袖を着てきてね」とお願いするケースもあるでしょう。振袖を着る場合、一般的には美容室で着付けとヘアスタイリングを頼むことになりますので、ゲスト側の経済的負担が増します。また、いろいろ準備も必要となります。「あー、面倒くさいな~」と思う人いるかもしれません。ですから、「美容室はこっちで用意するから」とか「着付け&ヘアメイク代は負担するから」といった一言を添えてあげるといいと思います。

もちろん、ゲストが自発的に振袖を着てきた場合は、負担する必要はないと思います。これはあくまで新郎新婦側が「振袖を着てきてね」とお願いした場合に限ったことです。

お金に関することは微妙な問題。それがきっかけで、人間関係がぎくしゃくしてしまってはなんともつまらない。適切な一言で、ゲストに気持ちよく出席してもらいましょう!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます