結婚式・披露宴の準備/プロポーズ・婚約指輪

婚約指輪はいらない派?欲しい派?それぞれの理由とは(2ページ目)

結婚の約束やプロポーズの際、男性から女性へ婚約指輪(エンゲージリング)を贈る……ドラマチックな習慣ですね。ところが、最近では婚約指輪を贈らない、というカップルも。その理由を探ってみました。

粂 美奈子

執筆者:粂 美奈子

結婚ガイド

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婚約指輪はいらないという女性の心理は「普段使えないからもったいない!」

婚約指輪はいらないという女性に話を聞くと、「婚約指輪は普段身に付けられない。それなのに高いお金をかけるのは……」という答えが返ってきます。なぜ普段使いできないのか。それは価格とデザインのイメージによるところが大きいでしょう。

婚約指輪はダイアモンドのソリテールリング(宝石を一粒だけ留めたもの)が主流です。ダイヤモンドの輝きを最大限に生かすには、爪のようになった地金で宝石を留める爪留めという技法を使うのが一番だと言われています。この爪留めだとダイアモンドが美しく見えるのはいいのですが、日常的に身に付けるにはちょっと…という女性も。

周囲のそんな女性たちを見ていて、現実派の女性の中に「普段使わないものに高いお金をかけるのはもったいない!」と考える人が出てきてしまっているようです。

婚約指輪
最近は結婚指輪にこだわる人が増えています

普段使いできる婚約指輪も増えてきている

さて、そんな世間の動きをジュエリー業界が指をくわえて見ているはずもなく、ここ数年で婚約指輪のデザインもずいぶんと様変わりしてきました。

いわゆる立て爪のデザインは影をひそめ、爪留めでもダイアモンドがぼっこりと飛び出ないデザインのものが増えてきています。また、枠留めといって、薄い板状の地金で宝石の外周をぐるりと囲んで留める技法を使った婚約指輪も増えているよう。また、一粒ダイアがドーンと存在感を示すデザインではなく、大粒ダイアの脇に細かなメレダイアをあしらったものも数多く出ています。こうしたデザインであれば、日常的につけても邪魔になることがなく、普通のファッションにも違和感なく馴染みます。

ここ数年でエタニティリングと呼ばれるリングも人気が出てきました。これはリングの全周にダイアモンドがびっしりとちりばめられているもの。華やかさがあるのに、ソリテールリングよりは付けていても邪魔にならないというところが、人気の秘密のようです。

むしろ結婚指輪にこそこだわりたいという人も

また、最近の傾向として、結婚指輪へのこだわりもアップしています。その昔、結婚指輪といえばかまぼこ型のシンプルなリングが定番でしたが、最近ではダイアモンドをあしらったものやデザイン性に優れたものがたくさん出てきているのです。婚約指輪を買わない替わりに、普段付ける結婚指輪はこだわって高価なものを買う、という考え方や、婚約指輪と重ねづけできる結婚指輪をという考え方も出てきているのです。

実際に、結婚指輪にかける金額は年々あがってきていて、2001年には12万5000円だったのが、2004年には15万2000円になっています(『ゼクシィ結婚トレンド調査2004』全国版より。結婚指輪の価格はふたり分)。

婚約指輪を買うか買わないかは個人の自由。とはいうものの、ひとりよがりはダメ。自分はいらないと思っても、もしかしたら彼は「婚約指輪を買ってあげたい!」と思っているかもしれませんしね。高価なものですし、一生の記念になるものですから、ふたりで相談して納得のいく結果を導き出して下さいね。


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