生足はおしゃれ? それともだらしない?
この冬、雑誌の取材でいくつかの結婚式にお邪魔することがありました。そんな時、結婚式自体はもちろんのことですが、列席者(とくに若い女性)のファッションについつい目がいってしまうワタクシ。この頃は、冬でも暖房が効いているせいか、ノースリーブや薄物の軽やかな装いをしている女性が目立ちました。猫も杓子も黒のドレス、という時期もかつてはあったのですが、最近はみなさん華やかな色使いを楽しんでいるよう。で、足元はというと、軽やかなドレスに合わせ、サンダルやミュールという人が圧倒的に多いような印象を受けました。そして、さらに驚かされたのが、そのうちの何人かが生足、つまり素足だったということ! だって、2月ですよ! 外は北風がぴゅーぴゅーでもんのすごい寒い日だったのです。なのに生足……。見ているこっちが何だか寒くなっちゃいます。
まさか生足で家から来たわけじゃないわよね~と、結婚式終了後に“生足女”たちの動向に注目していたところ、やはり会場に来て着替えていたよう。帰りはしっかりブーツなどを履いておりました。なんだかわからないけれど、ほっとひと安心。
さて、生足ファッションが市民権を得てくるとともに、ビジネスや結婚式などフォーマルな場に、生足でいいのかどうかという議論がなされるようになってきました。ストッキングは足をキレイに見せる、防寒、露出感を弱める……といった役割がありますが、このところでは若い女性を中心にやぼったいというイメージを持つ人も少なくないよう。
また、サンダルやミュールなど軽やかな靴にストッキングは似合わないという意見もあり、それが生足派を増やす要因ともなっているようです。とはいえ、生足にだらしないという印象を持つ人が少なからずいるのも確かで、そのあたりの各人の認識の違いが、生足論争につながるわけでしょう。
マナーは時代によって変わるもの
結婚式の服装を説いたマナー本を見ますと、だいたいにおいて「足元はパンプスで。サンダルなどは持ってのほか」などと書かれています。こうした記述を見ると、なんだか古いなぁ……という感想を、私なんぞはもってしまうわけですね。マナーというのは、時代によって変遷していくもの。当然、フォーマルのドレスコードもそれにあわせて変わっていくのではないかと思います。現に、欧米の上流階級でも、ドレスコードはずいぶんとカジュアルになってきているという話も聞きます。
結婚式も昔に比べると、ずいぶんカジュアルに、アットホームになってきました。そうした流れにあわせて、結婚式のドレスコードも変化していってもいいのではないかと思います。
で、結局のところ、生足はどうなのよ!?という話は次ページで!