どちらの家に先に挨拶に行くか?
ふたりの間で結婚の意思を確認し、「さあ、親へ挨拶を!」と考えた時、まず最初に戸惑うのがどちらの家に先に行くべきかということです。これに関しては、どちらの家に先に行かなくてはいけないということはなく、まったくのケースバイケースとなります。それぞれの親の性格などもかんがみて、上手に対処していくことが必要となるでしょう。
たとえば、Aさんの場合。
「我が家は都内の普通のサラリーマン家庭。彼の実家は地方の旧家。都内勤務の彼は我が家にも何度か遊びに来たことがありましたし、結婚の挨拶は私の家のほうが先になりました。
その後、彼の実家へ挨拶に行ったのですが、彼のご両親には私の家に先に挨拶に行ったことは伏せておきました。彼の実家は旧家ですし、とてもプライドが高いんです。嫁の家に最初に挨拶に行ったなんていったら、ご機嫌を損ねることは目に見えていますから…」とのこと。まあ、この場合、嘘も方便ということになるんでしょうね。
どんな服装がふさわしい?
人間、第一印象はやはり見た目が大きくものを言います。見た目で悪印象をもたれないように、服装にも気を使いましょう。とはいえ、目いっぱいおしゃれをしていけ、ということではありません。あまり流行を追いすぎた服装、華やかすぎる服装は、「なんだか派手な人ね~」とか「金遣いが荒いんじゃないかしら」などと、あまりよい感情を持たれない可能性が高いのです。それなら地味な格好がいいかという、そうでもありません。地味なら地味で「なんだかさえない人ね。うちの息子ちゃんには似合わないんじゃないかしら」などと、見下される可能性も。ということで、派手になりすぎないほどほどの線を保つのがおすすめです。パステルカラーなど明るめの色合いのワンピースやツーピースあたりが無難といえるでしょうか。もちろん、そんな洋服、私の趣味じゃな~い!という人もいるでしょうが、そこは少し妥協も必要かもしれません。
それからもうひとつ。きちんと見えるからといって、仕事スーツを着て行くのもあまりおすすめできません。「仕事はできそうだけど、家事はまるでだめなんじゃない?」などと思わせる可能性がありますので……。
見落としがちなのは靴。おうちにお邪魔するので、ブーツなど脱ぎにくい靴は避けたほうがいいでしょう。また、ミュールは年配者にはつっかけと見えることもあるので、こちらも避けたほうが無難。夏の暑い時期でも、生足ではなく、ストッキングを履いたほうがいいと思います。さらに、靴の中敷にも注意。あまりに汚れていたりするのはやはりマイナスの印象を与えます。メイクもナチュラルテイストを心がけて。爪も派手なネイルアートは控えたほうが無難でしょう。
相手の親に対して、「自分をわかってほしい、自分の本当の姿をみて欲しい」という気持ちは、おそらく誰にでもあることでしょう。でも、初対面でそれをバーン!とぶつけてしまっては、逆効果になることも。とりあえず最初は無難な線でまとめ、相手の反応を見ながら、徐々に自分らしさを出していくのが、得策ではないかと思います。
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