結婚費用はどうやって捻出?
さて、次に気になるのはけっこうかさむ結婚費用をどうやって捻出しているかということです。結婚費用の捻出先内訳としては、自分たちの貯蓄、親や親族からの援助、ご祝儀の3つが考えられるわけですが……。
まずは自分たちの貯蓄額。結婚資金として貯蓄していた全国平均額は夫婦あわせて329万円。うん、まずまずの金額ではないでしょうか。とはいっても、前年から比べると13万円のダウン。このへんは不景気が影響しているのかもしれません。
なお、最も貯蓄額が高いのは関西エリアで443万円。次いで、東海エリアの427万円。このエリアの人たちは親からも「結婚のためにお金貯めなさ~い!」なんて言われているのでしょうか。最も貯蓄額が少なかったのは首都圏エリアで384万円。でも、前年に比べれば7万円もアップしているのですよ、これでも。まあ、首都圏は物価も高いし、浪費の誘惑も多いし、仕方のない部分もあるのかも。
お次は、親や親族からの援助額。援助総額の全国平均は244万円。援助額が多いのはやはり北陸や東海。北陸にいたってはなんと421万円! 全国平均の2倍近く。これはちょっとびっくりですね~。ちなみに、首都圏は210万円。全国平均よりはやや低めの金額となっています。
親や親族からの援助を受けたという人は全体の87%に上ります。この数字を見て、「いまどきの若者はけしからん、情けない」と憤慨する人もいるかもしれませんが、これはあくまでも結婚費用全体に対しての援助ですから。自分の子どもが結婚する時に、まったく知らん顔という親はまあいませんよね。「援助」という言い方はしているけれど、「お祝い」という意味合いでなんらかのお金を出している親が多いのではないかなと思いますので、そう目くじら立てるほどでもないかなと……。
最後はご祝儀額。全国平均は222万円。ちなみに、ゲスト別の平均額は友人・同僚が2,7万円、上司3,5万円、親族6万円、恩師3,3万円。ご祝儀額平均が一番多いのは九州で254,3万円。次いで東北や静岡など。このへんは招待客数の数と連動しているようです。
というわけで、全国平均で見ると、自分たちの貯金が329万円、親や親族からの援助が244万円、ご祝儀が222万円。締めて795万円。で、結婚費用総額の平均は552万円。その差は243万円。
結婚の費用というヤツは、結婚式だろうが新生活準備だろうが、ご祝儀が入る前に支払うことが多いわけです。よって、費用は自分たちの貯金や親からの援助で支払います。で、その後、結婚式を挙げると、ゲストからのご祝儀という「収入」が入って来るわけです。
一見黒字になっているような感じだけれど、親から援助してもらった場合、ご祝儀は自分たちでもらわずに、親へそのまま渡すというケースもあるようだし、そのへんのところはこのアンケートからはなんとも言えないところですね。
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イマドキの結婚2003【内容編】
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