披露宴を禁煙にする場合は
もし、ゲストに喫煙者が少なく、披露宴会場を禁煙にするのであれば、招待状に「お食事をおいしく召し上がっていただくため、会場内は禁煙とさせていただきます。喫煙される方にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご協力のほどお願い申し上げます」などという一文を入れておくとよいでしょう。
また、その場合、喫煙スペースをどこかに設けることになると思うのですが、これが案外クセモノなんです。というのは、披露宴の後半になると、たばこが吸いたくなった喫煙者がこぞって喫煙スペースに行ってしまい、披露宴会場が何だかスカスカした感じになってしまうケースもあるから。
そのへんのことを考えると、メイン料理が食べ終るまでは禁煙とし、デザートが出たら、会場の一角に設けた喫煙スペースでたばこを吸ってもらう、というふうにするというのもひとつの方法かもしれません。
さらに、悩んでしまうのは、主賓は愛煙家なのだが、他のゲストはほとんど喫煙しないというケース。一方的に禁煙にするのも、なんだか主賓に申し訳ないし、言いにくいという場合は、もともと禁煙の会場を選んでしまうというテもあります。レストランの中には、ダイニングルームは禁煙で、と決められているところもありますから、そういうところで披露宴を行えば、主賓にも「会場自体が禁煙なもので、申し訳ないです」と断ればいいので、気分的にはラクなのでは?
披露宴会場を禁煙にしない場合
一方、ゲストに喫煙者が多く、披露宴会場を禁煙にしない場合は、反対に非喫煙者に対する配慮が必要になってくると思います。私のように煙に無頓着な非喫煙者ならよいのですが、なかには、たばこの煙や匂いが本当に苦手な人や、煙などで身体に変調を来す人もいます。
友人や親戚など知っている者同士で、喫煙者と非喫煙者が入り交じっている場合は、お互いにそのことを承知しているでしょうし、煙が迷惑な時でも「けむいよ~」などと忌憚なく文句を言えるでしょうから、あまり問題はないと思います。しかし、知らない同士が1卓に集う場合は、注意が必要でしょう。
極端な喫煙家と嫌煙家が一緒のテーブルにならないよう配慮するのはもちろんのこと、もし喫煙者と非喫煙者が一緒のテーブルになる場合は、喫煙者にはあらかじめ「同じテーブルの○○さんはたばこを吸わない人なので」といった情報を耳に入れておくといいかもしれません。なお、妊娠中の人がいる場合は、できるだけ喫煙家とは離れた席にするようにしたいものです。
禁煙にするにせよ、喫煙にするにせよ、ゲストの方々が心地よく過ごすことができるよう、招く側としてもできる限り配慮をしたいものですね。
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