結婚式・披露宴の準備/結婚式の基礎知識

イギリス随一の結婚産業の街・グレトナ・グリーン 駆け落ちするならイギリスへ!?(2ページ目)

イギリスの片田舎にある街、グレトナ・グリーンは結婚産業で知られています。なんとこの街は、中世から駆け落ちカップルの憧れの地だったとか。駆け落ちカップルを引き付ける魅力とは!?

粂 美奈子

執筆者:粂 美奈子

結婚ガイド

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グレトナ・グリーンでウエデイング!

まず最初に、グレトナ・グリーンの位置から把握しておきましょう。この街は先にも述べましたが、イングランドとスコットランドの境にあります。グレート・ブリテン島の真ん中よりやや北寄りといったところでしょうか。

こちらへ行くには飛行機と鉄道を組み合わせるのがいいでしょう。ロンドンからマンチェスターまでは飛行機で約50分。マンチェスターで鉄道に乗り換えます。マンチェスターからカーライルまで約2時間45分。カーライルからスコットレイルに乗り換えて、グレトナ・グリーンまではわずか1駅です。

グレトナ・グリーンでは、登録官事務所、グレトナ・ホール・ホテル、通行料金所、鍛冶屋(オールド・ブラック・スミス・ショップ)の4カ所で結婚式が挙げられます。なぜ鍛冶屋で結婚式かといいますと、グレトナ・グリーンでは村の鍛冶屋が司祭役を務めたという伝説があるから。実際にはそういった事実はないのですが、オペラや小説などで取り上げられたことから、そのようなイメージがついてしまったようです。

現在の鍛冶屋はグレトナ・グリーンの観光センターのような感じで、グレトナ・グリーンならではの「かなとこ婚(アンヴィール・ウエディング)」の模擬挙式も見学できるようです。「かなとこ婚」というのは、鍛冶屋が司祭を務めたという伝説に基づき、鍛冶屋が仕事で使うかなとこ(アンヴィール)を祭壇に見立て、結婚式を行うもの。鍛冶屋のパンフレットによれば「火熱の中で二つの金属が溶けて一つになるように、若い二人は灼熱の恋の頂点で夫婦となった」とのこと。ちょっとクサイですね。ハハハ。

日本人の結婚式を受け付けているかどうかは定かではないのですが、おそらくグレトナ・ホール・ホテル、通行料金所、鍛冶屋の3カ所では可能ではないかと推測します。登録官事務所は正式な民事婚を行う場所なので、もしかしたら日本人の挙式は受け付けていないかもしれません。

グレトナ・グリーンでは結婚プロデュース会社もあるようです。「グレトナ・ウエディング・ブリュワー」という会社のパンフレットには、馬車やリムジンでの送迎、装花、写真、ビデオ、ウエディングケーキなどを取り扱う旨が記されています。ユニークなのはキルトのレンタル。せっかくだから、新郎はキルトで挙式なんてのも素敵でしょう。また、バグ・パイプの演奏も頼むことができるようです。ちなみに料金は挙式料込みで195ポンドからとなっています。
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