さて、くだんのA子ですが、どうやら彼に結婚指輪を買うことだけは了承させたよう。
「でもさ、せっかく買うんだから、やっぱりちゃんとつけて欲しいのよね。だから、どうして指輪したくないの?って聞いたの。そうしたら、いままでアクセサリーなんて付けたことないし、むずむずしそうだからだって」
まあ、確かに、A子の彼はスポーツマンタイプ。バリバリの硬派でもあります。
「でも、つけてみなくちゃわからないじゃないのね。そんなにつけるのいやがるのって、なんか怪しくない? 結婚指輪をしていると、独身ですって嘘つけなくなっちゃうもんね。フン!」
というわけで、結婚指輪はしない派の男性に、なぜしないのか理由を聞いてみることに。すると、以下のような答えが返ってきました。
「もともと肌になにかつけるのが嫌い」
「仕事上、指輪はつけられない」
「日本男児たるもの、そんなチャラチャラしたもの、つけられるか~!」
「なくさないように気を使うのがイヤ」
で、やっぱりいましたよ、こういう人↓
「結婚指輪してると、結婚してるって言うのが一目瞭然だから」
結婚してるのが一目瞭然になって、なにかまずいことがあるのか、と突っ込みを入れてみたところ、「いやいや、べつに…。いや、仕事上ね、え~と…」などと、分けの分からない答えが返ってきたのでした。ムム、あやしい…。
一方、女性は、夫には結婚指輪をして欲しい、と考える人が多いようです。
その理由としては、
「ふたりの愛の証しだから」
「せっかく買ったんだから、もったいないでしょ」
「この男はすでに売れてますって印として(笑)」
「本人に対しては結婚しているという自覚、他人に対しては結婚しているということを知らしめるため」
ふ~む、なるほど。女性は浮気防止としての役割を結婚指輪に求めている人が多いといえるかもしれません(私の周りだけか!?)
丸い継ぎ目のないリングは途切れない愛の証し
でも、よくよく考えてみると、なんで結婚をすると結婚指輪をするのでしょうか? ちょっと不思議ですよね。そこで、結婚指輪の起源を調べてみました。
結婚指輪の起源はいろいろな説がありますが、最初に結婚指輪を用いたのは古代エジプトの社会だったようです。円は象形文字で永遠を表すことから、永遠にふたりを結びつけるものとして円形のリングを花婿から花嫁へと贈ったのが、どうやら結婚指輪の始まりといえそう。
9世紀頃になると、キリスト教の結婚の儀式に結婚指輪が取り入れられました。結婚指輪にはふたりのイニシャルや結婚の日付、あるいはちょっとした文字などを彫りますが、こうした習慣は16世紀後半に始まったよう。指輪の形はシンプルで継ぎ目のないものが好まれました。継ぎ目がないのは、絆が切れないという意味につながります。
なお、左手の薬指にはめるのは、左手の薬指の血管が心臓に直結していると信じられていたから。また、かつては右手が力の象徴、左手が服従の象徴で、妻が夫に対して服従を誓うために、左手にはめたという説もあります。
ちなみに、神前挙式でも指輪交換は行われます。日本には結婚に際して指輪を交換する習慣はおそらくなかったと思われますが、戦後、キリスト教式のセレモニーが広まった際に、取り入れたものと推測されます。
結婚指輪をつけるつけないは本人&カップルの自由。とはいえ、結婚指輪が原因でケンカ、なんていうのはちょっといただけませんよね。お互いに妥協点を見つけて、円満に問題を解決したいものです。