
仲人を立てなかった人の意見を聞いてみると、「適当な人がいなかった」「頼まれた人も気が重いだろうと思ったので」「形式張ったスタイルにしたくなかったから」「とくに必要ないと思った」などの回答が多いよう。確かに、仲人は絶対に立てなくてはならないものではなく、親や親戚など周りの了解が得られれば、無理に立てることはないのかもしれません。
とはいえ、年配者の中には、結婚式に仲人は付き物、と思っている人も少なくありません。ですから、招待状にその旨を明記するのはもちろん、披露宴が始まるときに司会者や新郎からひと言、仲人を立てない結婚式である旨の挨拶を入れておくとよいでしよう。そうすればみんな納得してくれるはずです。ちなみに、仲人を立てない結婚式の場合、招待状は親ではなく、新郎新婦の名前で出すことも多いようです。
また、仲人がいる披露宴の場合、仲人が新郎新婦の紹介をしますが、仲人がいない場合は、誰か別の人が新郎新婦の紹介をする必要があります。司会者や親しい友人などが紹介してもいいでしょうし、自己紹介や新郎新婦がお互いに紹介しあう形にしても。披露宴の雰囲気に合わせ、オリジナリティあふれる紹介の仕方を考えてみるのも楽しいでしょう。
仲人を立てる立てないかは、ふたりの独断ではなく、両家の間でよく相談して決めましょう。そのうえで、立てるということになったら、すみやかに人選をして、早めにお願いをしたいもの。お願いする際は、手紙で伝えた後、電話でアポイントを取り、新郎新婦と親が直接に出向いてお願いをするのが正式です。
また、結婚式終了後はきちんとお礼を。ゼクシィ結婚トレンド調査2000によれば、お礼総額の平均は17.8万円となっています。披露宴終了後に新郎新婦と両家の親が揃って挨拶をし、お礼を渡すケースが多いよう。なお、新郎新婦は披露宴終了後、落ち着いたら結婚式の写真や新婚旅行のおみやげなどをもって、改めて仲人宅に挨拶に行くと良いでしょう。
その後もお中元やお歳暮など季節のご挨拶は欠かさずに。俗に、仲人とのつきあいは結婚3年までといわれますが、3年経ったからといって、いきなり連絡を絶つのも考えもの。品物を贈るのはやめたとしても、季節の挨拶などは続けるようにしたいものです。