店内は庶民的でのんびりムード

ドルマ
羊のひき肉と米をぶどうの葉で包んだ「ドルマ」。
店を営むのは、にこやかで気さくなイラン人男性。料理を手掛けるのもまたその男性である。そして、サービス係は若き女性。まだあまり慣れていないのか、イラン料理のことがわからないのか、メニューや飲み物のことを聞くと、しどろもどろ。

すぐにオーナーシェフのところに聞きに行き、結局オーナーシェフのイラン人男性が応対してくれるので、何か尋ねるのにちょっと気を遣ってしまうのだが、女性の応対は一生懸命で丁寧。もう少しだけ即対応してくれると嬉しいのだけれど・・・とは思ってしまうのだが、店が庶民的でのんびりしているので、まあこういうのもアリなのかな、と思ってしまう感がある。(わたしの場合、イラン料理店には少しバイアスがかかっている、ということもあると思うのですが。)

居酒屋感覚でいただける良心的な価格の料理たち

クビデ
ラムのひき肉の串焼き「クビデキャバブ」。
料理は、まずその安さに驚く。羊のひき肉を串で焼いた「クビデキャバブ」が1本500円、イラン特有のにんにくの香りがする乾燥野菜がはいったヨーグルト「マスト ムシィール」が400円といった感じである。ひと皿の量はそれなりなので、すごく安い!!と感じるわけではないのだが、居酒屋感覚でたくさんの種類が食べられるのは嬉しいかぎり。

メニューにはイラン料理だけではなく、レバノンやイスラエルなどで食されている有名な料理もちらほら。これは、オーナーシェフがなるべく日本人にアラブ圏の料理を身近に感じてほしい、との想いからだとか。個人的には、店名を「Persian Restaurant Jame Jam」としているのだから、イラン料理だけでもよいのでは?とか、もし他の国の料理も出すのであれば、メニューに○○の国の料理、と書いたほうがよいのでは?などと思ってしまうけれど・・・。

スパイスひとつとってもこだわりが

デザート
米粉から作られた麺に甘いシロップとバラ水をかけたデザート「ファールーデ」。
と、まあメニューはこんな感じなのだが、この店では調味料や食材にはかなりこだわっているようである。聞けば、なるべくイランから輸入したものを使っているそうだ。

日本ではなかなか手に入らない、中近東あたりで使われるスマックというスパイスだったら、料理によって数種類を使い分けているというこだわりよう。ガスコンロ(グリル用?)もわざわざイランから取り寄せたともおっしゃっていた。イランのガスコンロは、どうも肉を焼くのにちょうどよい火力らしい。う~む、それは知らなかったな。

わたしが店を訪れたときは、幸運にもたまたまお客さんが途切れたときだったこともあり、オーナーシェフといろいろな話ができた。彼の話を聞けば聞くほど、たくさんの引き出しを持ったかたなのだと感じられたと同時に、なるべく本場イランに近い料理を食べていただきたい、そんな真摯な想いもひしひしと伝わってきた。

しかしながら、その強い想いとは反し、口調や物腰はとても柔らかい。彼が手掛ける料理は、それらに比例しているかのごとく、丸みを帯びた温かい優しさに満ちあふれていた。

ペルシャ料理店「ジャーメ ジャム」。
店内は清潔感があり、ほんわかとした居心地のよさもあり、またフラリと気軽に立ち寄れる雰囲気もある店である。あのオーナーシェフのお人柄だったら、きっと地元の人たちに愛される店になるのだろうな。いやなってほしいな。実にそんな想いにさせられた店だった。

■Perisian Restaurant「Jame Jamジャーメ ジャム」
所在地:東京都杉並区阿佐ヶ谷南2-20
TEL:03-3311-3223
営業時間:17:00~24:00
定休日:無休
交通・アクセス:JR阿佐ヶ谷駅南口より徒歩3分
地図:Yahoo!地図情報
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