ステーキ・鉄板焼き/東京のステーキ・鉄板焼きおすすめ店

ドン・ナチュール(銀座)

銀座にある隠れ家的ステーキ店。炉窯で焼くのが特徴です。ステーキのおいしさは当然のこと、魚料理もズバ抜けて素晴しい出来映えなので、ステーキ単品ではなく、すべてをおまかせしてコースでオーダーすべし!

執筆者:来栖 けい

知る人ぞ知る!

肉
大きく写っているのがサーロイン(正確に言うとリブロース)の部分。奥にあるのがフィレ肉。
銀座一丁目、お仏壇のはせがわの地下にひっそりと佇む隠れ家的ステーキ店です。2005年の3月14日にオープンしてから、つい先日で2年が経過しましたが、その間メディア露出はほとんどせず、今もそのスタイルは変わらぬまま。連日、多くの常連客で賑わっています。

シェフの大塚さんと、サーヴィスを務める森地さんは、新橋の「あら皮」出身ゆえに、「あら皮」同様、特注の炉窯で焼くスタイルをとっています。しかし、使用する肉は全くの別です。「あら皮」が但馬三田牛限定で仕入れるのに対し、こちらは銘柄には一切こだわらず、実際に目で見て最も質の良いものを仕入れるスタイル。しかも、フィレでもサーロインでも、提供される部分がぐっと限定されています。味はもちろん、「かたちが悪い」だけで提供されない部分もあるのです。これもすべては、「どのお客様にも最高の部分を味わっていただきたいから」。炉窯を2つ用意している点も、肉と魚の香りを混合させないためであると思いますし、料理を深く追求しているなぁとつくづく感じますね。「あら皮」との決定的な違いは、お客の要望を最大限に受け入れること。いってみれば、「あら皮」は「守っていく料理」。「ドン・ナチュール」は「創っていく料理」。肉だけではなく、魚介も塊のまま焼いてみたりするなど、いい意味での遊びも感じられます。


ぜひおまかせで!

舌平目のボンファン
まったり&濃厚なオランデーズソースを使用した「舌平目のボンファン」。
通常のステーキ店は、メインの肉以外はほとんど印象に残りませんが、ここはトータルとしてのバランスがいい。よって、単品でステーキをオーダーするよりも、すべてをおまかせしていろいろなものをいただいたほうが、断然感激度は高いです!


鮟鱇のビスカイヤ風
鮟鱇の皮、肝、内臓をトマトやサフランと一緒に煮込んだ「鮟鱇のビスカイヤ風」。
ステーキ店でありながら、魚料理のおいしさでも、ここに勝るお店はないですね(フレンチ、イタリアンなどの「洋」の世界において)。大塚シェフが、元フランス料理人なので、特にクラシック系の魚料理が素晴しい! 行くたびに感動させられます(おまかせコースは21,000円~)。

今回は、2007年3月14日(2周年記念日)に食べた物をご紹介しようと思います。


次ページは、ステーキ以外の料理について。
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