鉄道/観光・イベント列車

冬の名物列車、東北・三陸鉄道の「こたつ列車」(2ページ目)

三陸鉄道の「こたつ列車」は、走り始めてまだ数年だが、すっかり冬の風物詩になった。列車のユニークさもさることながら、乗車前から「食」のサービスが始まり、車内でも「食」のもてなしがある。のみならず、乗客をあっといわせる愉快で暖かいサービス精神は、旅の思い出として忘れがたいものとなる。なかなか訪れない場所ではあるが、だからこそ良き日本の伝統文化を体験できる列車とも言えよう。

野田 隆

野田 隆

鉄道 ガイド

名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。

...続きを読む

久慈発の「こたつ列車」に乗ってみる

久慈駅で出発を待つ「こたつ列車」

久慈駅で出発を待つ「こたつ列車」

「こたつ列車」の予約は、三陸鉄道のホームページ記載の電話番号にて受け付け。2013年12月1日(日)から2014年3月30日(日)の土日祝日のみで、お弁当の予約も同時にできる。「うに丼」(1,300円)と「うにあわび弁当」(1,500円)、「ほたて弁当」(1,050円)の3種類がある。

ひとつのこたつを4人で使い、掘りごたつとなっている。少々窮屈なので相席を避けたい人はメンバーを4人集める必要がある。

年末年始は、こたつの上にみかんが配られた

年末年始は、こたつの上にみかんが配られた

久慈から宮古までの運賃は1,800円(久慈~田野畑は960円)、こたつ列車の指定券は300円なので、合わせて2,100円。久慈駅乗車前には、「こはく汁」サービス、車内では「いかせんべい」(年末年始は「みかん」)とストーブで焼いた「生せんべい」が配布されるから、300円は破格の値段とも言える。

 
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます