大人婚への近道はセルフリノベーションから!
20代後半から30代後半まで、永作さんの心の内側が散文詩のような形で正直につづられた一冊。彼女の本当の魅力の源が伝わってきます。 |
永作さんは結婚を求めて生きてきたのではなく、「自身と奮闘を繰り返しているうちに」、そこで出会った相手であり、「お互いを支え合うものを感じ」たからこその結婚であるというところに、共感も尊敬もします。
とにかく結婚すれば、自分の道が開けるのではなくて、自分の道に結婚がついてきて、さらに新たな世界を開いてくれる――。
そんな“大人婚”は、自分と向き合い、自分をリノベーションしたからこそ訪れたものだと思う。08年1月に出版された永作さん初の著書『やうやう』には、女優として、1人の女性としての永作さんの10年間の格闘が、散文詩の形でつづられている。恋愛や人間関係も含めて、生きる上で苦しみをつづる言葉は切実で、同時代を生きる女として、胸にしみる。
さばけて突き抜けた姉御肌だと聞く永作さんの、内側にあるピュアネスや繊細さが伝わってくる。
痛みも傷も含めて過去の自分を正直に吐き出して発表したことは、自分のリノベーションにつながり、新しい恋を呼ぶ上でも大きかったのではないだろうか。