いつの時代も女が生きるためには、恋は必要不可欠なもの
女の生きざまを描いた物語だけでなく、本作のために仕立てたという着物、廓の美術品、花々まで気鋭のアーティストが作り上げた映像美も素晴らしい! 血中恋愛濃度が上がります。。©2007 蜷川組「さくらん」フィルム・コミッティ |
「どんなに仕事が成功しても、好きな男に翻弄されてしまう女ってメンドくさい生き物ですよね(笑)。本当に惚れた男の前では子供みたいに何もできなくなってしまう……。
男に媚びずに生きる女性も、頼って生きる人もいろいろいるけど、どのみち、恋愛には翻弄される生き物なんだなと。女として、そこを受け入れないとしょうがないって気づいた。私、この映画を撮る前はカッコいい女って自立していて、自分の足で歩けて、自分でモノを選んでいる女って定義してたんです。
でも映画を撮っているうちに、微妙に変わった。女って翻弄されながら、助けられながら生きていくんだなって実感したんです。自分の足で立って生きていきたい気持ちは変わらないけど……。女ならではの弱さを受け入れた上で、自分の足で強く踏ん張って生きようという答えにたどりついたんです」
自分の中にある弱さや女性性の本質を受け入れて改めて、恋の本質、愛のかけがえのなさも実感できるのかもしれない。
さて、冒頭の疑問だった“セックスは女の武器になるか否か?”。答は、イエスであり、ノーなのかな。どんなに自立していても、手練手管に長けている女でも、結局は愛なしのセックスでは満足できないものだから--.セックスは大切なものだけど、決して女の一番の武器にはなりえない。じゃあ、1番の武器は何?
“愛”--なんて、ひとことで片づけるのは野暮というもの。だから、言わない。答は、映画を見て感じ取ってみて。
■本日の恋の栄養素
『さくらん』
8歳で吉原遊廓に売られた少女、きよ葉(土屋アンナ)は、気に入らないやつには飛び蹴りを食らわせる常識破りながら、恋の手練手管にも長けた一流の花魁に育つ。そんな彼女が恋や裏切りをへて、懸命に生きる道を探っていく。出演はほかに、安藤政信、菅野美穂、木村佳乃。
2月24日 関東ロードショー 3月3日全国拡大公開
配給:アスミック・エース
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