男が言う「体の相性がいい女」の判断基準とは?
何だかんだいっても、恋愛においてセックスの相性は大切だ。みんな、とくに女は少なからずセックスについて悩んでいる。なぜなら、女はセックスにおいて心身ともにリラックスしないと深い快感を得られないからだ。だからこそ、女にとって、「セックスの相性」は早急に判断するものではなく、「少しづつ育てるもの」という結論に達したのだと思ってきたのだけれど、実は、男は違うのだ。
<目次>
男は出会って3回めまでのセックスで、本命かどうかを判断する
ある程度、経験を積んだ30代以上になれば、恋愛の進行や判断がよりスピーディーになってくるのもわかるが、男は、女性が思うよりもずーっとセックスの相性について、厳しく、早急に判断してしまうものらしい。最近、男友だちや知人の男性と話していて改めて驚いた。なんと最近の男たちは「出会って3回めまでのセックスで、本命かどうかを判断する」という。以前、私も女性誌で「恋愛は3回目のデートで決まる」という記事を企画・取材・執筆したことがある。付き合って3カ月めが正念場とか、3年目の浮気……など、昔から、恋愛には“3”の魔力が宿るという説がある。さらに、「3回ほど会った中でお互いを判断して、狙いを定めたら、3回のデートで落とす」という説も聞いたことがある。
だけど、セックスの相性まで3回で判断されるなんてアリなんだろうか? 3回のセックスで何がわかるというのだろう?
最初のセックスがうまくいかないと、恋愛感情もいきなりダウン
男友だちのA男(31歳)は、5歳年上の35歳の客室乗務員の女性と付き合っていた。仕事柄もあり、いつも美しく聡明で、年齢も熟しているせいか、包容力もある。自慢の彼女だった。しかし、「何かが違う」という思いをぬぐいきれずに、1年半で別れたのだという。付き合った1年半の中で行ったセックスは、たったの3回だった。
「彼女は知識も経験も豊富だから、話しているとめちゃくちゃ楽しいんだけど、セックスしたいとは思えなかった。理由は、最初のセックス。1度目のセックスをした時にスムーズじゃないし、気持ちよくもなかったんだよね。オレが酔っぱらってたせいかなと思って、1カ月後に2回目、2カ月後に3回目にチャレンジしたけど、やっぱり『何か違う』と感じて……。その後の1年間は、もう、一切、セックスなしで付き合ってた」
セックスにおいて「何かが違う」って何なのか? しかも、なぜ、たった3回目であきらめたの? お互いに緊張しただけかもしれないのに……。
わき上がる疑問を次々にぶつけてみると、彼は、こんな風に語りはじめた。
年上彼女との体の相性がいまいちだった!?
これまでの経験値や、男のペースに振り回されていては、楽しいセックスはできない
じゃあ、セックスの相性はダメだと早々に判断したくせに、どうして、その後1年も付き合っていたのかと聞いてみると、「30になって、結婚を考えはじめたから」なのだとシレッと言う。
「美人で賢い。しかも年上は何かと甘えられる。結婚するには、いい女だなと思って」
……ふーん、男でもそういうこと、考えるんだね。
彼も、パートナーシップは、セックスの相性だけがすべてじゃないということは分かっている。けれど、結局、セックスの相性は軽視できないものというのが結論らしい。そんな彼、今は20歳のギャル系女子と付き合っているとのこと。
高嶺の「本命彼女」より「遊びの女」のセックスのほうが良い
知人の男性B介(29歳)も、やはり、セックスの相性を3回ほどで判断、それが原因で彼女(34歳)と別れたのだという。「前の彼女はきれいで、面白くて、仕事もできて、憧れの女性だった。だから、付き合えた時はうれしかったし、最初のセックスまでの盛り上がりは自分の恋愛史上最高! でも、初セックスは緊張し過ぎたし、酔いもあったせいか、挿入中に萎えちゃった。それ以来、どうしてもする気になれなくて。 彼女にせがまれ、3回目までは頑張ったものの、すべて尻すぼみ。そのうち、今の年下の彼女(22歳)に出会って、軽い気持ちでセックスしてみたら、ラクだし、気持ちがよくて。2人を比べてみたら、年下の彼女のほうが性格の相性も波長も合うし、一緒にいてラク。年上の彼女は何かと厳しいし、考え方も大人すぎるし……って、どんどんアラが見えてきて。オレには合わないや!と判断した」
ち、小さいし、安っぽい。それに……女からすると、理不尽だなぁとも思ってしまう。いや……でも、これが多くの男の本音であり、等身大の姿なのだろうか!?
30女よりも、20女子とのセックスが楽しい?
A男くんとB介くんにはいくつかの共通点がある。それは、2人とも彼女が年上の30女、しかも聡明で美しい人だったこと。たぶん、美しい30女はセックスにも慣れている、という過大な期待があったのだろうし、また、逆に慣れていそうだからこそ、緊張もしてしまったのだろう。ようするにセックス前に男子が抱く、ファンタジーと現実とのギャップがあまりにも大きかった。だから、落胆した。
女からすればご存じの通り、30女だからといって必ずセックスに長けているなんてことは全然ないのにね。
それから、彼らは「諦めが早い」ことも共通している。これはセックスに限らない、現代男性の特徴とも言える。恋愛を育むのに必要な、体力、気力、忍耐力が持てないみたい。
さらに、彼らにはもうひとつ共通項がある。それは、30女をフッた後に、どちらも、20歳そこそこの若い彼女に走ったところだ。
20歳の女子にあって、30女にないもの。それは、「若さ」をのぞけば、それは、セックスへの純粋な好奇心だと思う。
働き盛りの30女は、ある程度の経験を経ているからこそ、セックスへの興味や好奇心が薄れがちなもの。しかも、それまでの経験値がジャマをして、セックスへの思い込みがあったり、元彼と作り上げたセックスのパターン化が進んでいたり、自分の気持ちいいポイントなんかは全部わかっているからこそ、女体の知識皆無のAV脳の男に自分の体を任せることに恐怖心がわいてしまうケースも多い。
つまり、3回以上セックスをしても、お互いを深め合うようなセックスが成立せず、かえって相手を楽しませなきゃ!という気遣いに必死になり過ぎて、ガチガチの頭でセックスする。だから、気持ちよくない。当然、男も気持ちよくない。嗚呼、悪循環!
結局、体の相性は心の相性と同じかもしれない
セックスとは、自分のパワーと魅力をはかる大きなツール。失敗は許されないものなのだろうか?
最初に最終的な答えを言ってしまうと、悩み解決する極意は、あきらめることだ。多くの悩みは、あきらめることで解決する。
こと、セックスにおいてはそう。なぜなら、相性というカタチのないものは、最終的には、自分ではどうにもできないものだったりするからだ。
それでも、急性の性欲におぼれたり、酒に酔ったときのなしくずしだったり、トロフィーワイフとして手に入れたいと思ったり、ある意味雑念やタイミングみたいなもので、いざベッドへ向かうのだが、やっぱりどうやら違う? と気づくのが、1回目のセックスということなのかもしれない。そこで、こないだはちょっと磁場が悪かったとか言い訳をつけて2回目に及ぶわけだが、やっぱりやっぱり違う。そんなときに、「どうしよう!」と頭で考えたところでどうしようもないし、1回目以上に楽しめなくなるし、快感を感じる感受性なんかも萎えていくもの。
まずは、自分と体の相性がいいかどうかを3回のセックスで判断し、そこをクリアしたら次のステージで、気持ちいいセックスを極める方向に突き進むのはどうだろうか。
体の相性とは次のものだと仮定してみる。
・セックスに求める「役割」の需要と共有が合う
・肌や体液のフィット感がよく、匂いに違和感がない
・美形じゃなくても、愛着を感じるルックス
・お互いがセックスしたいタイミングが合う
これらは、まず第一印象は6秒で決まると言う通り、人は、遺伝子だったり、ニオイやフェロモンみたいなもので、目の前の相手は生理的にありかなしかを決めている。強い遺伝子を欲しがるとか、自分とかけ離れた相手を求めるなんていう学説もあるようだ。(逆に、本能なんてそんな大したもんじゃないから、ぜんぶ後天的だなんていう説もあるのは確かだ)
でも、男の言う3回のセックスでのジャッジにあえて乗ってみて、根本的なところが致命的に合わないというならば諦めるというのも一つの選択ではないだろうか。
セックスとは、あきらめることで初めて楽しめるものの類だし、そもそも、セックスは、自分本位なものだからだ。
男の欲望に振り回されず、本命彼女になりたい30女ができること
「自分が楽しめてこそ、相手も楽しいはず」そう思えば、男がいくら欲望をギラギラさせようと、初めてのセックスは自分がしたい時にすればいい。
男が酔っぱらった勢いで口説いてきても、したくなければ乗らなくていい。逆に、したいときにはその誘いに乗ったりすればいい。
まだまだ男性心理についてはわからないことだらけだけれど、「男は3回のセックスで本命の女を判断する」ならば、「3回のセックスで本命の男になり得るかどうか判断する」ジャッジがあってもいい。まずは直感に頼って、男の言う「3回のセックス」を目安に、相性のおためしをしてみるのもひとつではないだろうか。
ただ、それでも、「3回のセックス」で理不尽に捨てられるのはイヤ……という真面目で健気なセックス観をもつ30代女性のためにも、「3回のセックスで本命の彼女になる方法」も引き続き探っていきたいと思う。きっとあるはず!
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