いい恋愛の基盤は、自家発電であること
中学・高校時代の私は“片思いマニア”だった。実った恋は色あせて見えたし、片思いしているほうが好きだった。思うに、片思いは宗教のようなもの。対象をあがめることに何よりも意味がある。触れられないものを一心に思うという行為は“祈り”にも近く、苦しいけれど、清らかだったりするし。妄想を抱きやすいゆえに、快感度も陶酔度も高い。だから、片思いしている時は、いつも至福だった。でも、いつしか、恋に恋して夢見た分だけ傷ついて「片思いなんてバカバカしい」と思うようになった。とりあえずは現実的に恋を実らせる術を持ったオトナになった。けれど、“スムーズに実った恋”が美味しいかどうかはまた別問題であることも知った今、改めて、片思いも悪くないなと思うのだ。
いい恋愛の基本は自分発信。片思いって「有象無象にモテたい」みたいな受け身な恋愛ではなく、ピュアな想いを利益度外視で自家発電しているという点で素晴らしい。実のある恋愛の基盤はできている。しかも、片思い中だからこそ、自由に自分のために時間も心も費やせる。いろんな男を観察したり、片思いを通じて、自分を磨くこともできる。ちなみに私は、昔も今も、誰かと付き合う前(=片思い)段階のみ、ガンコな脂肪もなぜか燃焼しはじめる。アドレナリンが大放出しているせいか、ガツンと痩せる。
続いて片思いの極意を教えてくれたあの人の言葉!