結婚相手、理想と現実の判定法(2ページ目)

女子的理想はやっぱり王子

理想を追えば追うほど固まるワタシ？

たまたま急に誘われた呑み会で、ジュンコの目の前に座った40ぐらいの男性。自分と10コ近く離れてるけど、その分落ち着いてるし、ギラギラしてないのがイイ。さくさくワインも注いでくれるし、話もたまにエロイけど面白い。仕事は大手商社でブランドライセンスの管理とかで海外出張も多く、来年あたりニューヨークかパリに転勤かもだって。

あーいーなぁこんなヒト。次男らしいし、実家も地方だし、なによりカノジョイナイらしいし！なんて妄想してたら思いがけず帰りに、次回の食事の誘いが。

ジュンコはヒートアップです。もう、友達中にどーよどーよ今度の案件、って話しまくりながら頭の中では、もうカフェオレボウルでホットドッグがダイエットコークのクロワッサンな感じ。すでにココロは成田の第一ターミナルにイっちゃってます。

そしていよいよ、初デート。ちょうどイイ温度のシャンパーニュとガスパチョ。でもってイトヨリがグレープフルーツのビスクがシャルドネで羊がメルローって気がつきゃガブ飲みです。いつものジュンコならいきなり誘いに乗るコトなんて絶対無いのに、あっというまにグランドハイアットの窓枠に腰掛けてました。

＞ヒロシ君のこと、なんか好きになりそう
＞そりゃうれしい
＞転勤ついてっちゃうかもよ
＞そうか、どうせ人数多いし楽しいかも
＞へ？
＞じゃ、ウチの子とも遊んでよ

結婚してるの云ってなかったっけなんていいながら、カレは爽やかにジャケット脱ぎ出します。