先方挨拶と自分の親にカミングアウト
さあ男らしくさわやかにやっつけましょう |
とはいえ、ココだけは気をつけましょう、3点だけです。
■まずはひとつめ、「アポはかなり前から入れる」
これは、先方のご両親はやはりある程度の年齢の方です。人生の先輩です。そういった方々は、何しろ不意打ちを嫌います。ですからしっかりとリードタイムをとりましょう。
そして、そのリードタイムは別の効果も生んでいきます。例えばそれが一ヶ月あったとしましょう。そうするとご両親は考えます。とくにお父さんは考えます。そしてゆっくりこれまでに数十年間分の走馬燈を廻します。ぐるぐる何度でも廻します。そうするといつしか、遂にこのときが来たかと観念するモードに陥ります。そこにあなたがスーッと現れる、これがコンサバです。
■まずはふたつめ、「ベタな手みやげを持って行く」
これは、落語で云えば古典になります。でも、まず手ぶらで行くことは考えられないわけですから、手みやげは必要でしょう。そしてそれはキッチリ事前にヒアリングしたお父さんに好きなモノ、これです。あなたの好きなモノを娘さんに聞いてご用意してきました、ははぁ。と献上つかまつるのです。
ベタですが、このプロセスは少なからずこちらの本気度を示すことになります。南の島の国交でもなんでもまずは物々交換から。しかもこちらからまずは先方の喜ぶモノを出す。これで2コンサバです。
■そしてみっつめ、「紺ブレ着て行く」
これは、いったいどんなやつが来るんだって、戦闘モードの父さんをビジュアルではぐらかす、小賢しい戦術です。どんなにあなたが普段パンクでストリートでゴスなラスタだったとしても、一枚の紺色のブレザーはすべてを包み隠してくれるはずです。たとえタトゥーがちらっと袖からはみ出してても、その心意気をお父さんは買ってくれるはず。ヒロシ君のタトゥーはスカルプかね?なんて話も弾むかもしれません。これで3コンサバ揃いました、カミングアウト完了です。